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自己破産でも逃げられない「税金の壁」:競売を避けて任意売却を選ぶべき真の理由

自己破産でも逃げられない「税金の壁」:競売を避けて任意売却を選ぶべき真の理由

「自己破産さえすれば、すべての借金から解放されて人生をやり直せる」

もしも、あなたがそう考えているなら、一つだけ、非常に重要かつ残酷な現実を知っておく必要があります。

それは、「税金は自己破産をしても一切免除されない」ということです。

多重債務で首が回らなくなり、家も手放さざるを得ない状況に追い込まれたとき、税金の滞納という「重石」をどう処理するかで、破産後の再スタートの明暗がはっきりと分かれます。

こちらのブログでは、自己破産における税金の扱いと、なぜ「競売」ではなく「任意売却」を選ぶことが、あなたの将来の納税負担を減らし、生活再建の鍵となるのかを徹底的に解説します。

1. 自己破産しても消えない「非免責債権」の正体

自己破産の手続きをすると、消費者金融からの借入や銀行カードローン、買掛金などの債務は「免責(支払わなくて良いという許可)」が下りればゼロになります。

しかし、法律(破産法第253条第1項第1号)により、免責の対象から外れる債務が決まっています。

これが「非免責債権」です。

滞納していると厄介な主な非免責債権

◆公租公課(所得税、住民税、固定資産税、自動車税など)

◆社会保険料(国民健康保険料、厚生年金保険料など)

◆下水道料金(自治体による)

◆罰金・科料

◆養育費・婚姻費用

銀行への返済が止まっても、すぐに財産が差し押さえられることは稀です。

しかし、税務署や役所は違います。彼らは裁判所の判決を経ることなく、独自の権限で預金口座や給与、そして不動産を差し押さえる強力な権限を持っています。

破産して民間への借金がゼロになっても、数百万円の税金滞納が残れば、破産後の給与が再び差し押さえられるという「地獄の続き」が待っているのです。

2. 「競売」と「任意売却」では、納税額に圧倒的な差が出る

住宅ローンの返済が滞り、さらに固定資産税なども払えない状況になると、最終的に家は「競売」か「任意売却」のどちらかのルートを辿ります。

「どうせ家を失うならどちらでも同じだ」と投げやりになるのは、非常に危険です。特に税金滞納がある場合、この選択が「破産後の残債(税金)」に直結します。

比較:競売 vs 任意売却の売却価格

◆売却価格・・・市場価格の5割〜7割程度 市場価格に近い(8割〜9割)

◆手元に残るお金・・・ほぼゼロ 引越し代や控除が認められる可能性あり

◆税金への充当額・・・低い(売却額が安いため) 高い(高く売れるため)

◆プライバシー・・・ネットや公告で近所に知られる 普通の売却と見分けがつかない

競売は、買い手側からすれば「どんなリスクがあるかわからない物件」です。そのため、価格は市場相場より大幅に叩かれます。一方、任意売却は不動産仲介を通じて一般の買い手を探すため、適正な価格で売却できます。

「高く売れる」ということは、それだけ「住宅ローンの残債を減らし、滞納している税金に充てられる金額が増える」ということです。

3. なぜ任意売却が「納税」に有利なのか?

不動産を売却した代金は、通常は抵当権を持つ銀行(住宅ローン会社)が優先的に回収します。

しかし、税金の滞納による「差押」が入っている場合、話は変わります。

任意売却における「解除料」の交渉

任意売却を行う際、専門のコンサルタントや弁護士は、役所と交渉を行います。「このまま競売になれば、役所への配当はわずかです。しかし、任意売却で高く売る代わりに、売却代金の中から一部を滞納税金の支払いに充てさせてください」という交渉です。

これにより、本来なら住宅ローンの返済に全額消えてしまうはずの売却代金から、優先的に数十万円〜数百万円を税金の納付に回せるケースがあるのです。

延滞税という「見えない牙」

税金の滞納には「延滞税」がかかります。現在の年利は、滞納期間が長くなれば最大で年14.6%(※年度により変動)にまで膨れ上がります。
競売を待っている半年〜1年の間に、雪だるま式に増えた延滞税が、あなたの再スタートを阻みます。1日でも早く任意売却で決済し、元本を減らすことが、将来支払う総額を抑える唯一の手段です。

4. 破産後の生活再建をシミュレーション

AさんとBさんの事例で、その差を見てみましょう。どちらも住宅ローン2500万円、税金滞納200万円を抱えています。

Aさん:競売を選択

・家が1500万円で落札された。

・諸費用を引くと、税金に充てられたのはわずか20万円。

・自己破産後、180万円+延滞税の納税義務が残った。

・破産後、新しい仕事の給与が役所に差し押さえられ、生活が困窮。

Bさん:任意売却を選択

・家が2200万円で売却できた。

・銀行と役所の交渉により、売却代金から150万円を納税に充当。

・自己破産後、残った税金は50万円。

・少額になったため役所と「分納(月々5000円など)」の相談が成立。

・給与差し押さえを免れ、平穏な新生活をスタート。

この差は決定的です。自己破産は「リセット」のための手続きですが、税金だけはリセットされません。「いかに税金を減らして破産の日を迎えるか」。これが、自己破産を成功させる裏の戦略なのです。

5. 滞納者が今すぐ取るべきアクション

もしあなたが今、役所から「差押予告通知」を受け取っていたり、住宅ローンの督促が来ているなら、残された時間は長くありません。

1. 「税金は消えない」という現実を直視する
「破産すれば全部チャラ」という誤解を捨ててください。税金は一生ついて回ります。

2. 競売の通知が来る前に動く
競売が始まってしまうと、任意売却への切り替えは時間との戦いになります。入札が始まれば、もう手遅れです。

2. 「任意売却」と「自己破産」の両方に強い専門家を探す
不動産業者の中には、税金の交渉(解除交渉)に慣れていない会社も多いです。弁護士と連携でき、役所との交渉実績が豊富なパートナーを選んでください。

結論:家を売る目的は「ローン返済」だけではない

あなたが家を任意売却する最大の目的は、銀行に金を返すことではありません。**「自分の将来から、可能な限り『税金の負債』を削ぎ落とすこと」**です。

高く売り、その利益を1円でも多く納税に回す。それが、あなたとあなたの家族が、破産という再スタートのラインに立った時、身軽に前を向いて歩き出すための唯一の方法なのです。

「借金ゼロ」の先にある「税金ゼロ」を目指す、後悔しないための任意売却。

自己破産を検討されている方にとって、最大の敵は「残ってしまう税金」です。

弊社では、不動産売却から役所との解除交渉まで一貫してサポート。

あなたの再スタートが少しでも軽くなるよう、最適な出口戦略をご提案します。まずは無料相談で、今の滞納状況をお聞かせください。

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