BLOG ブログ

なぜ多重債務者は147万人まで増えたのか|低金利が招いた借金依存社会の正体と対策のお話です

なぜ多重債務者は147万人まで増えたのか|低金利が招いた借金依存社会の正体と対策のお話です

■ はじめに:なぜ日本でいま、多重債務が急増しているのか

金融庁のデータによれば、借入先が3件以上ある「多重債務者」は 147万人と言われています。
この数年で{多重債務者」は急増し、過去に例を見ない規模に達していると言えます。

物価高が原因という分析はもちろん間違っていないと思われます。
しかし、現場で数多くの相談を受けていると、もっと根本的な“構造の変化”が起きていると感じる。

それが、低金利が長期化した結果、「借金への抵抗感」が急速に薄れたこと。

そして、現金を貯めて買うのではなく、“借りて買う”が当たり前になったことが、このような多重債務者が増え続けている原因ではないでしょうか

本記事では、不動産・金融の現場で起きている変化をもとに、“借金依存社会”の全体像と、消費者が破綻から身を守るための方法を、徹底的に深掘りする。

なぜ日本はここまで低金利になったのか

― 借金問題の背景にある「個人では止められなかった時代の流れ」―

「なぜ、これほどまでに金利が低くなったのか?」

この問いを抜きにして、借金問題・多重債務・住宅ローン破綻の問題について語る事はできません。

日本の低金利政策は、個人の選択ではなく社会全体が選ばざるを得なかった経済政策だったからです。

低金利の始まりは「景気対策」だった

日本が本格的な低金利時代に入ったきっかけは、バブル崩壊後の長期不況です。

・企業倒産の急増

・失業率の上昇

・消費の冷え込み

・デフレ(物価下落)の定着

このような状況を食い止めるため、政府と日本銀行は金利を下げてお金を回す政策を選択しました。

金利を下げれば、企業は融資を受けやすくなり設備投資が進み、個人は住宅ローンを組みやすくなり、不動産が活発に動くことになり、市場に資金が流れ景気回復が期待できる

当初、この判断は合理的な経済対策でした。

問題は「一時的な低金利」が常態化したこと

当初、低金利のための金融緩和政策は景気が回復するまでの一時的な措置として開始されました。

しかし、現実には、

・景気が完全に回復しない

・金利を上げると企業や家計が耐えられない

・利上げ=倒産・住宅ローン破綻の増加につながる

こうして日本は、金利を上げたくても上げられない経済構造に陥ります。

結果として、低金利が「異常」ではなく「前提」になり借金への心理的ハードルが下がる事で、将来リスクを後回しにした家計設計が増えることになりました。

このような状況下で、預貯金をして自己資金を準備しないで不動産を購入するようになり「低金利だから大丈夫」という風潮の社会が出来上がっていったのです。

多重債務は「個人の失敗」ではない

多重債務に陥った人の多くは、

・無謀な浪費をした

・最初から返す気がなかった

・特別に判断力が低かった

わけではありません。

低金利だから「多少、多めに借りても大丈夫」という風潮からの油断が、身の丈にあっていない借入を重ねることになりました。

・借り換えで一時的に楽になるカードローン

・事業継続のための追加融資

どれも、その時点では社会的に推奨されていた“普通の選択”でした。

だからこそ、借金問題を「自己責任」で片付けてしまうと本質を見誤ります。

重要なのは「責任追及」ではなく「現実的な対策」

低金利社会そのものを個人が変えることはできません。

しかし、

・借金が増え続ける前に立ち止まる

・住宅ローンや事業融資を見直す

・破綻する前に選択肢を知る

ことは可能です。

借金問題は、早く気づいた人ほど選択肢が多く残る分野です。

バブル崩壊後、日本は「金利を下げ続けるしかなかった」理由

日本の低金利政策の出発点は、1990年代初頭のバブル崩壊にあります。

この出来事は、単なる景気後退ではなく、日本経済の土台そのものを揺るがす構造的危機でした。

バブル崩壊で何が起きたのか【地価・株価・銀行の同時崩壊】

バブル期の日本では、地価は必ず上昇し、株価は買えば儲かり不動産は担保として絶対に安全と言われました。

こうした前提が、企業・金融機関・個人の間で半ば常識として共有されていました。

その結果、土地や株式を担保にした融資が拡大し、借入を前提とした資産形成や事業拡大が、ごく当たり前の選択となっていきます。

しかし、1990年代初頭にバブルが崩壊すると状況は一変します。

日本全国の地価は急落し、株価も暴落し、不動産担保の価値は一気に目減りしました。

この変化は、日本経済に深刻な連鎖を引き起こします。

企業は、保有資産の評価額が下がり、財務体質が急激に悪化しました。
個人は住宅や株式に含み損を抱え、家計の余力を失いました。

そして、銀行は回収不能となった不良債権を大量に抱え、巨額の不良債権問題に直面することになります。

こうして日本は、「企業・個人・銀行が同時に打撃を受ける三重苦」という、戦後経験したことのない経済状況に陥ったのです。

なぜ「不良債権問題」が低金利を固定化させたのか

バブル崩壊後、日本の銀行の貸借対照表は深刻に傷つきました。

融資先企業の倒産が相次ぎ、不動産担保の価値は急落しました。
その結果、担保価値が融資額を下回るケースが続出し、回収不能となる不良債権が一気に膨らんでいきました。

この状況で金利を引き上げれば、企業の借入負担は急増し、倒産が連鎖的に発生します。

そうなれば、銀行が抱える不良債権はさらに増え、金融機関そのものの経営が揺らぎかねません。

つまり当時の日本は、金利を上げれば企業が倒れ、銀行も共倒れするという極めて危険な局面に立たされていました。

金融システムの崩壊を防ぐためには、融資環境を緩和し返済負担を軽減するしかなかった。
その結果として選ばれたのが、金利を下げ続けるという選択だったのです。

言い換えれば、金利を下げなければ、銀行も企業も守れなかった――

それが、バブル崩壊後の日本経済の現実でした。

政府と日銀が選んだ「金利を下げて、お金を回す」政策

このような状況下で、政府と日本銀行が選択したのが、金融緩和による景気の下支えでした。

金融システムの不安定化を防ぎ、企業倒産や雇用喪失の連鎖を食い止めるため、経済全体に資金を行き渡らせる必要があったのです。

そのために実施されたのが、

・政策金利の引き下げ

・融資を受けやすい金融環境の整備

・市場への積極的な資金供給

といった一連の金融緩和策でした。

金利引き下げに期待された3つの効果

① 企業の投資意欲を高める

金利が低下すれば、企業は資金を借りやすくなります。

・設備投資の実行

・事業拡大への挑戦

・雇用の維持・確保

といった行動が取りやすくなり企業活動の停滞を防ぐ効果が期待されました。

② 個人に住宅購入を促す

住宅ローン金利の引き下げは、個人の住宅取得を後押しします。

・毎月の返済負担を軽減

・住宅購入の心理的ハードルを下げる

・住宅需要を喚起する

これにより、「建設業」「不動産業」「関連産業」が活性化し内需全体を押し上げる役割が期待されました。

③ 景気全体を下支えする

企業と個人の双方に資金を行き渡らせ、経済活動を止めないこと――

それが、当時の政策判断における最優先事項でした。

急激な引き締めではなく、あくまで緩やかに、確実にお金を回すことでした。

「とにかく経済を止めない」この一点に、政府と日銀の判断は集約されていたのです。

デフレと人口減少が「低金利の常態化」を招いた理由

金融緩和によって一時的な景気下支えは実現したものの、日本経済はその後も本格的な回復には至りませんでした。

最大の要因が、デフレの長期化と人口減少という構造問題です。

なぜ日本はデフレから抜け出せなかったのか

バブル崩壊後の日本では、物価が上がらず、賃金も伸びず、将来への不安が消えないという状況が長く続きました。

デフレ下では、「今は買わない方が得だ」「もう少し待てば、さらに安くなる」といった心理が社会全体に広がります。

その結果、消費は抑制され、企業の商品やサービスは売れにくくなりました。

消費が伸びなければ企業の売上は増えませんし、売上が増えなければ設備投資は控えられ賃上げに踏み切る余力も生まれません。

こうして、

消費が伸びない

企業が投資しない

賃金が上がらない

という悪循環が固定化されていきます。

そしてこの循環こそが、金利を引き上げることができない経済環境を日本に定着させていったのです。

人口減少が「金利を上げられない国」を作った理由

日本はバブル崩壊後、景気低迷に加えて 人口減少と高齢化 という避けられない構造問題にも直面することになります。

まず、人口が減ることで、

・働く世代が減少する

・消費を担う層が縮小する

・住宅を購入する世代が少なくなる

といった変化が同時に進みました。

これにより、経済全体の成長力そのものが弱まっていきます。

金利引き上げが「逆効果」になる構造

このような環境下で金利を引き上げれば、企業と個人の双方に強い負荷がかかります。

企業にとっては、

・資金調達コストが上昇

・設備投資や事業拡大が困難になる

・雇用維持が難しくなる

個人にとっては、

・住宅ローンの返済負担が増加

・住宅購入意欲が低下

・不動産需要が急激に冷え込む

といった影響が避けられません。

その結果、

・企業活動の停滞

・消費の縮小

・住宅市場の冷え込み

が同時に起こり、景気後退を一気に加速させるリスクが高まります。

人口減少が進むほど「金融引き締めが危険」になる

このように日本では、人口減少が進めば進むほど、

・金利を上げる → 景気が悪化する

・景気が悪化する → 金利を上げられない

という構造が強化されていきました。

つまり日本は、人口動態そのものが「金利を上げられない国」を作り出したと言っても過言ではありません。

この構造の中で、低金利は一時的な政策ではなく、経済運営の前提条件として定着していったのです。

金利を上げれば「経済が冷え込む」現実

デフレと人口減少が進む日本経済において、金利の引き上げは極めて慎重にならざるを得ません。

このような環境下で金利を引き上げてしまえば、まず企業活動に大きな影響が及びます。

・借入コストが上昇し、資金調達が難しくなる

・設備投資や事業拡大を控える動きが強まる

・新規雇用や賃上げが抑制される

同時に、個人の行動にも変化が起こります。

・住宅ローン金利の上昇により、住宅が売れにくくなる

・家計の返済負担が増え、消費を控えるようになる

・将来不安が強まり、消費者心理が急速に冷え込む

こうした影響は個別に起こるのではなく、連鎖的に経済全体へ波及していきます。

金利引き上げがもたらす「負の連鎖」

企業と個人の行動が萎縮すると、

・企業倒産の増加

・失業者の拡大

・個人所得の減少

といった問題が顕在化します。

さらに、

・企業収益の悪化

・個人消費の減退

によって税収は落ち込み財政の悪化にもつながりかねません。

このように、金利を上げるという一つの判断が、経済全体を冷え込ませる引き金となる――

それが、日本が長年直面してきた現実です。

近年、住宅ローンと不動産市場は「低金利ありき」で設計された

長期にわたる低金利政策の中で、日本の住宅ローン制度と不動産市場は、低金利が続くことを前提とした構造へと大きく変化していきました。

返済期間の長期化が「当たり前」になった理由

低金利が続くことで、住宅ローンの返済期間は次第に延びていきます。

借入期間30年⇒35年⇒さらには40年超⇒50年

といった長期ローンが一般化し、35年返済が標準という認識が定着しました。

返済期間を長くすれば、毎月の返済額は抑えられます。

その結果、

・高額物件でも「支払える」と錯覚しやすい

・借入額の大きさが見えにくくなる

という副作用が生まれます。

借入額は「年収の何倍まで」拡大したのか

低金利環境では、金融機関の融資姿勢も積極的になります。

・年収倍率が引き上げられる

・ボーナス併用返済が推奨される

・将来の昇給を前提とした審査

こうして、借入額は年収の何倍まで可能かという発想へと自然にすり替わっていきました。

本来、重要なのは「借りられる額ではなく」「返し続けられる額」です。

判断基準が「総額」から「月々返済額」へ変わった

低金利時代に定着した最大の変化は、住宅ローンの判断基準が「いくら借りているか」から「月々いくら払えるか」へ移ったことです。

本来であれば、

・総返済額はいくらになるのか

・金利が上がった場合どうなるのか

・収入が減ったとき耐えられるのか

を検討すべきところ、「今の金利なら月◯万円」「家賃と同じくらい」「これなら大丈夫」という判断が主流になっていきました。

これは個人の油断ではない

ここで重要なのは、この流れが個人の無計画さや甘さによって生まれたものではない、という点です。

・金融機関の融資設計

・不動産価格の形成

・住宅販売の営業手法

これらすべてが、低金利が続くことを前提に最適化されてきました。

つまり、市場全体が「そう動くように作られていた」のです。

金融機関も「低金利ビジネス」から抜け出せなかった理由

長期にわたる低金利政策は、個人や企業だけでなく、金融機関そのものの収益構造にも大きな影響を与えました。

本来、銀行は預金金利と貸出金利の差(利ざや)で利益を出します。

しかし、低金利が常態化すると、この利ざやを十分に確保することが難しくなります。

利ざやが縮む中で取られた「収益確保の手段」

金利差で利益を出しにくくなった金融機関は、別の方法で収益を確保する必要に迫られました。

その結果、次のような動きが強まります。

・融資額を増やすことで、取引規模を拡大する

・返済期間を長期化し、利息収入を積み上げる

・保険・投資商品などの付随商品を組み合わせる

これらはすべて、低金利環境では合理的な経営判断でもありました。

審査基準が「返せるか」から「今は返しているか」へ

しかし、この収益構造の変化は、融資判断にも影響を与えていきます。

重視されやすくなったのは、将来にわたって返済できるかどうかよりも現時点で滞りなく返済しているかどうかという短期的な視点です。

・現在の収入がある

・今の金利なら返せている

・これまで延滞がない

こうした条件を満たしていれば、追加融資や借り換えが成立しやすくなりました。

金融機関も構造の中に組み込まれていた

ここで重要なのは、金融機関が無責任だった、という単純な話ではありません。

・金利を上げられない

・利ざやが確保できない

・競争が激化する

こうした環境の中で、低金利を前提としたビジネスモデルから抜け出せなかったという側面が大きいのです。

その結果、

・借入額が膨らみやすくなる

・返済期間が長期化する

・問題が表面化しにくくなる

という構造が生まれ、借金が積み上がりやすい社会が形成されていきました。

低金利政策が果たした「確かな役割」

長期にわたる低金利政策は、景気の急激な悪化を防ぎ、企業倒産や失業の連鎖を抑えることで経済全体を下支えしてきました。

特に個人にとっては、住宅ローン金利の低下によって住宅取得のハードルが下がり、住まいを持つ選択肢が広がるとともに、毎月の返済負担が軽減されるなど、家計を支える大きな役割を果たしてきたのです。

実際、低金利という環境がなければ、住居費や生活費の負担に耐えられず、生活を維持できなかった人が数多く存在したことも、見過ごせない事実だと言えるでしょう。

多重債務がもたらす本当のリスク― 破綻は「突然」ではなく、「静かに選択肢が消えていく」―

多重債務の最大のリスクは、自己破産そのものではありません。
本当に深刻なのは、気づかないうちに「選べる道」が一つずつ消えていくことです。

借入先が増え始めた段階では、多くの人がまだ危機感を持っていません。

現時点では返済はできているし、延滞もない。むしろ、借り換えや追加融資によって一時的に家計が楽になったと感じることすらあります。

しかし、その裏側では全体の借入総額、金利、返済期間を正確に把握できなくなり、家計の設計図が曖昧になっていきます。

やがて返済が生活の中心に入り込み、生活費や事業資金の不足を借金で補う状態が常態化します。

この段階に入ると、「返済を続けること」自体が目的になり、将来の選択肢を考える余裕が失われていきます。
住宅の住み替え、事業の縮小、働き方の変更といった判断は、すべて先送りされます。

最も危険なのは、この状態が長く続くことです。金利の上昇、収入の減少、家族構成の変化など、どれか一つの要因が引き金になるだけで、バランスは一気に崩れます。
そのときにはすでに、売却のタイミングや返済条件の交渉といった「穏やかな選択肢」が残っていないケースも少なくありません。

破綻とは、ある日突然起きるものではありません。
静かに、しかし確実に選択肢が減っていく過程なのです。

多重債務は、どこから始まるのか― 贅沢ではなく「責任感」から生まれる借金 ―

多重債務に陥った人の多くは、最初から無理な借入をしたわけではありません。

むしろ、「今を乗り切るため」「家族を守るため」「事業を続けるため」といった、責任感のある判断の積み重ねが出発点になっています。

住宅ローンを組んだあとに、教育費や車の買い替えが重なる時もあります。また、事業を続ける中で、売上の波を埋めるために短期の借入を利用するようになります。

親の介護や相続対応で、想定外の出費が発生して手持ち資金では足りなくなることは、どれも特別なことではなく、多くの家庭や事業者が直面しうる場面です。

低金利の時代になって、こうした借入は「一時的な対処」として受け入れられやすくなりました。

月久の返済額は抑えられ、借り換えも容易で、「今は大丈夫」という感覚が続きます。
しかし、借金は日を追うごとに増えていき、返済余力は掛け算で減っていくという現実は、なかなか実感しにくいものです。

気づいたときには、借金の目的が「生活や事業を支えるため」から、「返済を維持するため」へとすり替わっている。

ここが多重債務への分岐点です。

多重債務は解決できるのか― 問題は「金額」ではなく「気づくタイミング」―

多重債務は、決して取り返しのつかない状態ではありません。
ただし、解決の質は「どれだけ早く気づけたか」によって大きく変わります。

返済が続いているうちは、多くの人が「まだ何とかなる」と考えます。
しかし、返済ができていることと、健全な状態であることは同義ではありません。

重要なのは、今の返済が将来にわたって続けられる設計になっているかどうかです。

早い段階で全体像を見直せば、返済条件の調整や資産の整理、不動産の活用など、比較的穏やかな方法を選ぶ余地があります。
ところが、限界まで耐え続けてしまうと、選択肢は急速に狭まり、「急いで決めるしかない状況」に追い込まれます。

多重債務の解決とは、借金をゼロにすることだけを意味しません。

生活を立て直し、将来の見通しを取り戻すことが本質です。そのためには、「もう少し様子を見る」のではなく、「一度立ち止まって設計を見直す」ことが重要になります。

いま考える意味― 低金利前提の借金が、静かに試され始めている ―

長く続いた低金利は、借金を支え続けてきました。

しかし、金利がわずかに動くだけで、返済のバランスが崩れる家計や事業が増え始めています。

問題は、急激な変化ではなく、ゆっくりとした環境の変化です。
低金利を前提に組まれた借入は、金利上昇や収入変動への耐性が低く、余裕があるように見えても、実際には綱渡りの状態にあることも少なくありません。

だからこそ、「まだ大丈夫なうち」に考える意味があります。
余裕がある段階で見直した選択は、生活を守るための前向きな判断になります。

だからこそ必要なのは「個人の再設計」

だからこそ、いま本当に求められているのは「個人の再設計」です。

低金利という環境そのものは、私たち一人ひとりの努力で変えられるものではありません。

しかし、変えられない前提があるからこそ、その仕組みを正しく理解し、時代に合わせて家計や資産の持ち方を見直し、借金を前提としない出口や選択肢を考えることが重要になります。

「多重債務はなぜ生まれるのか」「破綻を防ぐための現実策」は、いずれもこの低金利構造を土台に、個人がどう行動すべきかを具体的に示すためのものです。

まとめ:低金利時代に必要なのは「借りない努力」ではなく「立て直す視点」

低金利は、本来、多くの人の生活や事業を守るために始まった政策でした。住宅を持つことや仕事を続けることのために、借入が必要だった場面も確かにあります。

しかし、低金利が長く続いたことで、いつの間にか「借金がある状態が当たり前の社会」に慣れてしまいました。

多重債務に陥った人の多くは、無謀だったわけでも怠けていたわけでもなく、家族や将来に責任を持とうとした結果、選択肢が少しずつ減り、気づけば身動きが取れなくなっていたケースがほとんどです。

大切なのは、「我慢すれば何とかなる」「返し続けるしかない」と自分を追い込まないことです。借金問題は根性論ではなく、設計を見直す問題です。

不動産をどうするのか
借金をどこで区切るのか

こうした視点を持つだけで、将来は大きく変わります。

低金利の時代だからこそ必要なのは、「借りる判断」ではなく「出口を考える判断」です。

今すぐ答えを出す必要はありません。
ただ、まだ余裕があるうちに考え始めること、それだけで、選択肢は確実に増えていきます。

CONTACT
お問い合わせ

当社へのご相談・ご依頼は、お気軽に以下のフォームからお問い合わせください。