住宅ローンが払えない時の一番の解決策は売却することです

住宅ローン払えない＝任意売却＝リースバックというスキームがサイトによっては誰にでもできると思わせるような内容で情報が流れていますね。

任意売却を利用してリースバックをする事で重要な事が２つあります。

1つ目は売却価格です。

住宅ローンの返済が厳しく任意売却を利用する場合は、売却後に債務が残る事が殆どです。

低い価格で売却してしまうと残債務の返済が厳しくなり、リースバックの家と2重の支払いになるので大変負担になります。

高く売却すると残債務の返済負担は減りますが家賃負担が大きくなります。

ここで疑問になるのが高く売却すると家賃負担が大きくなるの？と思いますよね。

この問題点は2つ目に続きますので、もう少し読んで下さいね。

2つ目は家賃設定です。

任意売却を利用して可能な限り高く売却すると住宅ローンの残債務は無くなるか少なくなりますよね。

リースバックは、物件を買う側は安く購入して高い家賃を払ってもらって投資金額を早く多く回収したい、それが投資家です。

売却する側からしてみると高く売却して安い家賃で住み続けたいと思うでしょうが、購入側からしてみると投資物件として成り立たないので契約が成立しない可能性が高くなります。

リースバックのっポイントは売却価格と家賃設定となりますので注意して下さい。

貸付条件の変更は、一般的にリスケジュール略してリスケと言われています。

毎月の返済を全額払うのが厳しい場合に金利だけを返済して元金は据え置きの状態で返済を継続するのがリスケジュールとなります。

このリスケジュールにはデメリットとメリットがあります。

リスケ期間は永遠と続く事はなく、元金と減っていない状況が続く事により返済総額が増えてしまう場合がありますので、リスケ後の事を考えて金融機関に相談して方がよいでしょう。

コロナ禍になり金融庁が公表している各金融機関の貸付条件の変更（リスケ）の実行は、個人向け融資（住宅ローン）の件数は7万件以上となっており。この件数の住宅金融支援機構の実行件数を合わせたら10万件近くになるのではないかと言われています。

リスケジュールに関しては、解決策というよりも一時的に返済負担を減らして解決策を見出す時間を作る手段と言ってもよいでしょう。

住宅ローンの返済ができなくなると藁をもすがる思いから不動産担保ローンやリバースモーゲージを利用して返済を継続する事を考える方がいます。

低金利の住宅ローンを高金利の借入で返済して補填する事は冷静になれば間違った判断だという事は分かるのですが、切羽詰まった状況であれば仕方がない事かもしれません。

住宅ローンの返済が難しくなった原因が、一時的な事なら借入をして収入が元に戻ったら返済を続ければよいのですが、年齢や環境の変化で収入状況が絶対に戻らないなら借金を借金で返済する事は解決策ではありません。

住宅ローン返済のご相談で多くあるのが「何か良い方法はありませんか？」です。

良い方法？住み続ける事や一時的に返済額を減らす方法でしょうか。

不動産を購入した時を思い出して下さい。住宅ローンの返済が厳しくなったら「売却すれば大丈夫」て思っていませんでしたか？

住宅ローンは借金ですから返済が困難になる可能性はあります。

その困難になった時には原因は借金である住宅ローンの返済を無くす事が一番の解決策です。

令和5年6月時点では不動産バブル状態です。

数年前では、不動産を売却しても住宅ローンの残債額を完済できなかった不動産でも完済できる可能性が高いです。

住宅ローンの返済が難しくなったら苦境になっている原因の不動産を売却して借金を完済する事が一番の解決方法ではないでしょうか。