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【代位弁済】住宅ローンを滞納して保証会社から代位弁済通知が届いた場合の対処方法

【代位弁済】住宅ローンを滞納して保証会社から代位弁済通知が届いた場合の対処方法

はじめに

「住宅ローンの返済が数か月遅れてしまい、ついに保証会社から“代位弁済”の通知が届いた…」
この通知を見たとき、多くの方が「家を失うのでは?」と不安になります。

実際、代位弁済が行われると住宅ローンの状況は一変します。ですが、正しい知識と行動があれば、まだ打つ手はあります。

こちらでは、代位弁済の仕組みと、それが行われた後にあなたができる具体的な対処法を、専門家の視点からわかりやすく解説します。

代位弁済とは?

~保証会社が“立て替え払い”をする仕組み~

住宅ローンの契約時、ほとんどの場合「保証会社」が付いています。これは、借主(あなた)が万が一、ローンの返済ができなくなった時に、保証会社が銀行へ立て替えて支払う制度です。

簡単に流れをまとめると、以下のようになります。

🔁 代位弁済の流れ
債務者 → 銀行
住宅ローンの返済が滞る

    ↓

保証会社 → 銀行
債務者の代わりに「立て替え払い(代位弁済)」

    ↓

債務者 → 保証会社
今後は保証会社に返済する義務が生まれる

つまり、ローンの返済先が銀行から保証会社に“バトンタッチ”されるということ。
この“代位弁済”が行われると、次のステップとして「任意売却」や「競売」といった現実的な選択肢が目の前に現れてきます。

📩「代位弁済通知」が届くタイミングとその後の流れ

住宅ローンを滞納し続けると、やがて「保証会社」が登場してきます。
この保証会社から送られてくるのが【代位弁済通知】です。

では、実際にこの通知が届くまでの流れを見ていきましょう。

代位弁済の流れ

1.住宅ローンの返済が2〜3か月滞納

・ここで銀行はまだ督促レベルです。

・電話や文書での催促が届きます。

2.銀行から「期限の利益喪失通知」

・「分割返済の権利(期限の利益)」がなくなり、全額一括での返済を求められます。

・この時点で法的にもかなり重大な段階に入っています。

3.保証会社が代位弁済を実施

・あなたに代わって保証会社が銀行へ住宅ローンを一括返済します(立て替え払い)。

4.「代位弁済通知」が届く

・この通知をもって、債権は銀行から保証会社へ移転したことが正式に伝えられます。

・担保権(不動産に対する権利)も保証会社に引き継がれます。

⚠️ この時点でのポイント

・今後の返済先は保証会社になります。

・通常のような「分割払い」は原則認められず、一括返済が求められるのが基本です。

・分割での返済交渉を希望しても、保証会社の判断次第です。

・このまま放置すると、不動産は競売にかけられるリスクが急速に高まります。

✅ だからこそ「任意売却」が現実的な選択肢に

「もう分割で返せない…」「競売は避けたい」
そう感じたら、任意売却の検討を始める最適なタイミングです。

競売よりも高く売却でき、引っ越し費用なども交渉可能になるケースもあります。
任意売却の準備や進め方については、次の章で詳しく解説します。

【競売への道】放置するとどうなる?

「代位弁済通知が届いたけど、どうしたらいいか分からない…」

そんなまま何もしないで放置してしまうと、事態は一気に深刻化していきます。

保証会社は“債権回収”のために、法的手続きに移行します。

その流れがこちらです。

競売までの流れ

1.保証会社が裁判所に競売を申し立て

・これは「お金を回収するために、不動産を強制的に売却します」という正式な手続きです。

2.不動産の差押(登記)

・所有不動産に差押えの登記が入り、自由に売却したり、借り換えをすることも不可能になります。

3.競売開始(入札・開札)

・裁判所主導での強制売却が始まり、新聞やネットにも情報が掲載されます。

・近隣や職場などに知られてしまうリスクもあります。

競売で売却されるとどうなる?

・競売での落札価格は、市場価格の6〜7割程度が一般的です。

・不利な価格で売られても、ローン残債が帳消しになるわけではありません。

・競売後も残債が残る場合、その返済義務は続きます。

・返済が難しければ、自己破産などの法的整理も選択肢として検討する必要が出てきます。

代位弁済後の選択肢と対処法

「代位弁済通知」が届いた段階で、状況はすでに“重大局面”に入っています。
しかし、ここで冷静に対応すれば、競売や自己破産を避ける選択肢も残されています。

では、どのような対処が可能なのでしょうか?
選択肢ごとに詳しく見ていきましょう。

選択肢①|一括返済できる場合

もし資金的な余裕がある場合は、保証会社へ即連絡を。

・一括返済額(元金+遅延損害金+費用)を確認

・期日や支払い方法の確認

・早期対応で競売リスクを回避可能

⚠️ ただし現実的には、一括返済が難しい方がほとんどです。

選択肢②|保証会社と分割返済の交渉を試みる

収入状況や支払い能力を説明し、分割返済の交渉を行うことも可能です。

・支払い計画書の提出を求められることもあります

・弁護士や専門家のサポートが交渉を円滑にします

選択肢③|【任意売却】による穏便な解決を図る

もっとも現実的で、精神的・金銭的なダメージを最小限に抑える方法が「任意売却」です。

🏠 任意売却とは?
不動産を市場価格に近い金額で売却し、売却代金をローン返済に充てる方法です。
保証会社と交渉のうえで、差押を一時的に解除してもらうことも可能です。

あきらめる前に、正しい情報と行動を

「代位弁済通知=人生の終わり」ではありません。

ですが、何も動かないことが一番のリスクです。

任意売却などの選択肢は、時間が経てば経つほど実現が難しくなります。
早めの相談が、再スタートへの第一歩になります。

任意売却の流れ ~再スタートへの第一歩~

「競売を避けたい」「でも一括返済は無理」
そんなときこそ選ぶべき手段が任意売却です。

ここでは、任意売却がどのような流れで進んでいくのか、わかりやすくご紹介します。

STEP①|任意売却に強い不動産業者に相談

まずは実績のある専門業者に相談することが重要です。
金融機関との交渉経験や、法的知識を備えた不動産業者であれば、適切な対応が可能です。

⚠️ 通常の売買にしか対応できない一般的な仲介業者では、交渉が難航するリスクがあります。

STEP②|債権者(保証会社)に売却許可を交渉

不動産を売却するには、担保権者(保証会社など)の同意が不可欠です。

・売却価格の妥当性

・売却までのスケジュール

・費用(仲介手数料・引越費用など)

などを含め、債権者と綿密に交渉していきます。

STEP③|買主を探し、売買契約を締結

任意売却では市場での売却活動が可能です。

不動産ポータルサイトやネット広告などを使い、通常の売却と同じように買主を探します。

一般のエンドユーザーが買主になるケースが多く、競売より高く売れる可能性が高いのが特徴です。

STEP④|債権者の同意のもと、売却実施

買主が決まったら、売買契約書を債権者に提出し、最終承諾を得て売却を実行します。

・差押登記が入っていても、売却と同時に抹消されます。

・仲介業者が事務的手続き(登記、ローン精算など)をサポート。

STEP⑤|売却代金でローン残債の一部を返済

売却代金は、まずはローン残債の返済に充てられます。
ただし、売却額がローン全額に届かない場合は、残債が残ることもあります。

売却後の残債はどうなる?

売却後に残った債務については、債権者と示談交渉を行います。

・分割返済(月々1万円以下の和解も事例あり)

・減額・免除交渉(収入や資産に応じて対応可能)

任意売却後は、無理のない再出発ができる可能性が大きく広がります。

任意売却は“時間との勝負”です

任意売却は、あくまで「裁判所での競売開始前」までにしか実行できない選択肢です。

つまり…

📌 競売開始(入札公告)がされてしまうと、原則として任意売却は不可能になります。

「代位弁済通知」や「差押通知」が届いたら、もう時間の猶予はほとんど残されていません。

代位弁済通知が届いても、すぐに諦めないこと

「保証会社から代位弁済通知が届いた…」
たしかに、状況は深刻です。

しかし――
まだ取り返しのつかない段階ではありません。

💡 大切なのは「行動の早さ」と「正しい判断」
次の3つを、今すぐ実行できるかどうかがカギになります:

・放置しないこと

・正しい知識を持つこと

・早めに専門家に相談すること

この3点を押さえていれば、競売や自己破産といった最悪の事態を回避できる可能性は十分にあります。

代位弁済されても間に合いますのでご相談下さい

任意売却・債務整理に強い専門家が対応します

こんなお悩み、ひとつでも当てはまりませんか?

✅ 住宅ローンの滞納で悩んでいる
✅ 代位弁済通知が届いてどうすればいいかわからない
✅ 競売だけは避けたい
✅ 家を手放したくない/引っ越し費用が心配

ひとつでも該当する方は、今すぐご相談ください。

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