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実家を相続した人は必見!「自分だけ住み続けたい」を円満に叶える代償分割の進め方

実家を相続した人は必見!「自分だけ住み続けたい」を円満に叶える代償分割の進め方

親が亡くなった後、「思い出の詰まった実家でこのまま暮らしたい」と願うのは、決してワガママではありません。
しかし、不動産は現金のように物理的に分割して各相続人に分配することができません。

「自分だけ家をもらうなんて不公平だ」 「家を売ってお金で分けてほしい」

共有名義の兄弟からこう迫られたとき、家を守りつつ円満に解決する唯一の手段。
それが「代償分割(だいしょうぶんかつ)」です。

今回は、実家を相続したい人が必ず知っておくべき、お金とリスク、そして話し合いのルールを分かりやすく解説します。

1. 「代償分割」とは? あなたが実家を守るためのルール

「代償分割」とは、相続した共有名義の特定の1人が実家を相続する代わりに、他の相続人には「法定相続分」に相当する現金(代償金)を支払う仕組みのことです。

◆現物分割: 土地を無理やり切り分ける(住みづらくなる)

◆換価分割: 実家を売って現金にする(住む場所を失う)

これらに対し、代償分割は「家をそのまま残し、不公平な分をお金で補う」方法です。

実家に住み続けたい人にとって、最も現実的な解決策といえます。

2. いくら払うのが正解?「代償金」の計算方法

代償分割で最も揉めるポイントは、言うまでもなく「不動産の価値をいくらと見なすか」という点です。

ここで絶対に守るべき鉄則は、役所が決めた固定資産税評価額ではなく「実勢価格(時価=今売ったらいくらになるか)」を基準にすることです。

それでは「なぜ固定資産税評価額ではないのか?」「実勢価格を基準にするのか?」を説明しますので参考にして下さい。

なぜ「評価額」ではトラブルになるのか?

固定資産税評価額や相続税評価額(路線価)は、実際の市場価格よりも低く設定されていることがほとんどです(市場価格の7割〜8割程度)。

もし評価額で安く計算してしまうと、他の相続人からすれば「本来もらえるはずのお金を削られた」「兄貴だけ得をした」という不満に直結し、調停や裁判へ一気に加速する原因となります。

【シミュレーション例】

◆相続人: 長男(実家に同居)・次男の2人

◆実家の時価(実勢価格): 3,000万円

◆長男が実家を相続する場合: 次男の法定相続分(2分の1)にあたる1,500万円を、長男が次男に支払います。

💡 ヒント: 客観的な「査定額」をベースにすることで、感情的な対立を「数字の話し合い」に置き換えることができます。「兄貴が決めた金額」ではなく「プロが出した市場価格」を提示することが、一生のしこりを残さないための唯一の防衛策です。

3. 「払う現金がない…」を解決する3つの手段と知っておくべきリスク

「数千万もの大金、すぐには用意できない」と頭を抱える方は少なくありません。

しかし、家を諦めるのはまだ早いです。以下の3つの方法を検討してみてください。

ただし、それぞれに特有の「将来のリスク」があることも忘れてはいけません。

① 預貯金など「他の遺産」で調整する

実家以外の現預金や有価証券を、他の兄弟に優先的に譲ることで相殺する方法です。

◆メリット: 借金を背負う必要がなく、心理的・経済的な負担が最も少ない、理想的な解決策です。

⚠️リスク: 実家の価値が預貯金の額を大きく上回る場合、結局不足分を自腹で払う必要があります。また、手元の現金をすべて渡してしまうと「自分の老後資金」や、将来必ず発生する「実家の修繕費」が不足し、家は守れても生活が困窮する恐れがあります。

② 相続ローン(代償分割ローン)を借りる

実家を担保にして、代償金の支払い資金を銀行から借り入れる専用ローンです。

◆メリット: 住宅ローン並みの低金利で組めるケースが多く、一括では無理な金額を「月々の分割払い」に変えることで、今の生活を維持したまま家を守れます。

⚠️リスク: 一般的なローンと同様に審査があり、高齢の方や収入が不安定な方は利用できない場合があります。また、「完済まで実家に抵当権(借金の担保)がつく」ことは重く受け止めるべきです。万が一返済が滞れば、守りたかったはずの実家が競売にかけられるリスクと隣り合わせになります。

③ リースバックを活用する

一度、不動産会社などの専門業者に実家を売却して現金化し、それを兄弟への代償金に充てます。その後は、新しい所有者に「家賃」を払うことで、今の家にそのまま住み続ける仕組みです。

◆メリット: 短期間で確実に大金を用意でき、所有権を手放すため「固定資産税」や「火災保険料」などの維持費負担がなくなります。

⚠️リスク: 設定される家賃が、近隣の相場より割高になる傾向があります。また、長期間住み続けると「これまでに払った家賃の総額」が「実家の売却価格」を超えてしまい、結果的に大損をするケースも。将来的に買い戻すオプションもありますが、売却時より高い金額が必要になることが一般的です。

4. 兄弟を納得させるための「誠実な準備」

親族間の話し合いは、一度感情がもつれると修復が困難です。

感情論を「納得感のある数字」に置き換えるため、話し合いのテーブルに着く前に、以下の3つを必ず準備しましょう。

① 複数の不動産会社から「査定書」を取り寄せる

「いくら払うか」を自分の口から言うのは避けましょう。1社だけでなく、最低でも3社程度の査定書を用意するのが実務上のコツです。

◆ポイント: 複数の会社の査定額を並べることで、提示した金額が「自分の希望」ではなく「市場の客観的な相場」であることを証明できます。これにより、「兄貴が安く買い叩こうとしている」という不信感を未然に防げます。

② 「家を持つリスクとコスト」を可視化して伝える

家をもらう側は、一見「資産を得て得をしている」ように見えますが、実際には重い責任も引き継ぐことになります。

◆ポイント: 今後払い続ける固定資産税、老朽化に伴う外壁や水回りの修繕費、空き家にした場合の維持管理の手間などを具体的に伝えましょう。「家を守るという重荷も背負うのだ」という現実を共有することで、他の相続人の「不公平感」を和らげることができます。

③ 専門家を介して「遺産分割協議書」を正しく作成する

親族間といっても口約束は絶対NGです。
また、代償金んp支払い内容の書き方ひとつで、予期せぬ税金が発生する恐れがあります。

⚠️贈与税のリスク: 支払うお金が「代償金」であることが遺産分割協議書に明記されていないと、税務署から「兄弟へのただのプレゼント(贈与)」とみなされ、高額な贈与税を課される可能性があります。

◆ポイント: 後々のトラブルを防ぎ、確実に名義変更(登記)を行うためにも、司法書士や弁護士などの専門家を介して、法的に不備のない書類を残しましょう。

5. まとめ:実家相続を「争族」にしないために

「住み続けたい」という願いは、適切な準備と誠実なお金の話(代償分割)があれば、必ず叶えることができます。家族の思い出が詰まった実家は、決して争いの種であってはなりません。

実家相続で一番の失敗は、「答えが出ないから」と話し合いを先延ばしにして放置することです。

2024年4月から始まった「相続登記の義務化」により、放置には過料(罰金)のリスクが伴うようになりました。また、時間が経つほど相続人が増えたり、感情がこじれたりと、解決の難易度は上がっていきます。

まずは、あなたの実家が「今、本当はいくらの価値があるのか」という客観的な事実を知ることから始めてみませんか?「数字」という共通の物差しを持つことが、家族全員が納得できる円満解決への第一歩となります。

兄弟に「納得」と言わせる査定を。争族を避ける不動産のプロが並走します。

1人で悩まず、まずは「客観的な事実」を確認しませんか?

相続不動産の問題は、時間が経つほど関係が複雑になり、解決が難しくなります。 「いくら払えばいいのか分からない」「兄弟と直接話すと感情的になってしまう」という方は、ぜひ一度、私(弊社)にご相談ください。

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