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相続した山林を売却する時の知識と方法を教えます

「親から相続した山の売却、どうすればいいのか分からない」

「高齢の両親が所有している山林。相続したくない」

このように困っている方は少ないと思います。

山林は住宅や事業用不動産として活用する事は大変難しく売却する事は困難です。又、近年、山林を購入してキャンプを楽しむ方もいるようですが、1人の方が山を何カ所も購入する事は稀です。

このブログでは山林が売却しづらい理由や、相場価格・売却時の費用をお伝えします。

山林を所有・相続して売却するか検討している方は参考にして下さい。

山林の種類

山林を売却する時に知っておきたいのが種類です。

山林は大きく4つに分けられ、その種類によって利用価値・坪単価が変わりますので把握しておいて下さい。

都市近郊林地

都市近郊林地は市街地の近郊にある山林です。

都市近郊林地は、土地を切り崩して宅地に利用できる可能性があるので重要が高く売買価格の相場が一番高い山林です。相場価格は1㎡あたり1000~5000円が目安になります。

相場価格が高い理由は、都市部からのアクセスが良く利用価値が高いところです。

近年、キャンプ好きの人が山林を購入する事が流行していますが、一般的には都市近郊林地の取引が多く行われています。

農村林地

農村林地は、農村部の周辺にあり里山と言われるような山林です。

山林の中では比較的需要はありますが、都市近郊林地に比べると相場価格は低く1㎡あたり300円前後となります。

里山とよばれている山林が農村林地のイメージが湧きやすいと思います。

林業本場林地

林業本場林地は林業を目的としている山林の事を言います。

近年、農業と同じように林業に従事する人は少なくなっているため需要は低く、相場価格も1㎡あたり100円未満で取引されています。

一般の人が取引するには難易度が高い山林を言えます。

山村奥地林地

最も山奥にあるのが山村奥地林地です。

道路が整備されていないような山林ですので一般の方が好んで取引する事は極めて稀なことです

山林の土地を買うというよりも樹木を買った伐採して売却する事を目的とした取引が多く行われています。

山林のなかでも最も売れにくいといわれており、1㎡あたりの相場は約100円以下となっています。

山林が売却しにくい理由

山林の売却は、一般的な不動産の売却とは違います。

インターネットの不動産一括査定サイトを利用して不動産価格を調べようとしても対応できる不動産会社が限られているため査定価格の提示は少ないか全く無いでしょう。

不動産一括査定サイトを利用しても取り扱える不動産会社が少ないため査定額の提示は少ない、もしくは査定額の提示はないかもしれません。

不動産会社が査定額を提示する事ができないという事は、取引を成立する事ができないかもしれないと不動産会社が判断して躊躇してしまうのかもしれません。

単純に買い手が少なく限られた人しか山林を買う事がないのが、売却しようと思っても売りづらい理由の1つかもしれませんね。1人キャンプで山林を買う人も限られた人ですからね。

山林を売却する時に用意する書類

山林を売却する時は所有者自身で内容を把握するために書類を取得して確認しておきましょう

●評価額が分かる固定資産税通知書

毎年、役所から届く固定資産税通知書を用意して下さい。

取引事例の少ない山林の売買価格の査定時に必要な資料になります。毎年、固定資産時

毎年1月1日時点の所有者に対して、春ごろを目途に固定資産税の税額を記した固定資産税通知書が郵送されます。

固定資産税は土地の評価額に関係しているため、現在の土地の評価額を算出する際の参考になります。課税額を算出する際の基準となる課税標準は3年に1度見直しがありますので最新の物を用意しておきましょう

●登記事項証明書・公図

登記事項証明書は登記簿謄本とも呼ばれているもので、法務局で取得する事ができます。
売却する不動産の地番や地目・面積が確認することができます。

公図についても法務局で取得する事ができる資料です。不動産の位置やおおよそ形状を確認することができます。

山林を売却する方法

山林を売却する事を検討している方は、相談する不動産会社選びや売却方法に参考して下さい。

不動産会社に買い取ってもらう

早く確実に売却したい場合は不動産会社に買取依頼する事をお勧めします。

不動産会社が仲介として売却する場合は、売買価格やタイミングによっては売却するのに長期間を要したり売却できないケースもあります。

それに比べて買取は条件・価格が合えば確実に手放す事ができますので、どうしても売却。処分をしたい方は買い取ってもらう方法が良いでしょう。

不動産会社に仲介で売却してもらう

地元の不動産会社に売却相談する方法もあります。

地元の不動産会社は山林の売却経験があるかもしれませんので相場や売却の可能性の有無等のノウハウがあるかもしれません。

売却価格については、買取よりも高い金額で売却できる可能性が高いの少しでも高い金額で売却したい方にはお勧めです。

山林を売却する時の流れ

山林を売却する時に不動産会社に依頼する場合は下記の流れになります。

不動産会社に査定・役所調査・売却対象不動産の内容確認をしたもらう

山林を売却する際、不動産会社に依頼して不動産内容を確認してもらって役所調査をしてもらいましょう。

山林の接道状況や境界・権利関係を確認して査定価格の算出をして売却活動、又は売買契約の準備をします。

媒介契約を締結する

山林を仲介で売却する場合は、査定価格に納得したら不動産会社と媒介契約を締結して売却活動を開始します。

個人間で不動産取引はできますが、引渡し後のトラブルを避けるには不動産会社に不動産調査・書面作成を依頼して安全な取引をお勧めします。

売買契約締結

不動産会社の買取や仲介で買い手が決まったら売買契約の締結です。

売買契約書に記載されている引渡しの条件・期日や売買価格を確認して署名捺印をしましょう。

買取の場合は、買い手側である不動産会社が有利な条件になっている場合もあるので注意して下さい。

まとめ

率直に申し上げますと山林を売却する事は簡単な事ではありません。

買い手を探す事が大変困難であったり取引事例が無いことから仲介で売却活動をしても成約するとは限りません。

もしも、山林の売却相談をした不動産会社が買い取ると言われたら依頼した方が良いでしょう。

「子供や孫に相続させたくない」

「現在、親が山林を所有しているけど自分は相続したくない」

そのように考えていたら、高値で売却するというよりは早めに処分するというイメージで早めに行動した方が良いでしょう。

さいたま市桜区のワイズエステート販売株式会社は不動産売却に特化しています。

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