こんにちは
ワイズエステート販売株式会社です。
はじめに
「70代の住宅ローンは、単なる借金ではなく『時間の搾取』です。私たちは、物件の査定額を出すだけでなく、そのご家族が10年後に笑っていられるかという『人生の査定』を大切にしています。守る勇気も、手放す勇気も、どちらも立派な家族愛です。」
先日、70代のご夫婦から不動産等の諸々のご相談を頂きました。
見た目は元気そうで、奥さんなんて「まだまだ現役よ」なんて笑ってらっしゃる。でもね、話を聞いていくうちに、ちょっと胸が締めつけられるような気持ちになりましてね。
今もパートと再雇用で働いている理由を聞いたら、「家のローンがまだ残っててね」って、さらっとおっしゃるんです。70代でですよ。若い現役世代でも返済が厳しくなる住宅ローンを70代になっても残ってると大変ですよね。
こちらのご夫婦は不動産ば高止まりしているタイミングで売却する予定で、その売却益で買える物件を現金で購入しようと計画するお考えでした。
最近、住宅ローンと言えば金利の話もよく出ますよね。たった1%上がるだけで返済額はじわっと増える。
住宅ローンの残債が大きければ、その差は年間十数万円単位になる。
若い人なら「ちょっと節約しよう」で済むかもしれないけど70代の十数万円は重いですからね。病院代かもしれないし、エアコン代かもしれないし、孫へのお祝いかもしれない。そこを削ってまで家を守るって、いったい誰のためなんだろうと考えてしまいませんか。
不動産屋さんをやっていると、「家は一生もの」「自分たちの城」という言葉を何度も聞きます。
特に今の60~70代は、金利が今よりずっと高い時代に家を買ってきた世代なんので「あれだけ払ってきたんだから」という思いが強い人が多くいます。
気持ちは本当によく分かるのですが、その“これだけ払った”という過去が、いまの判断を縛ってしまうこともあるんです。
人によっては
、銀行にお願いして返済期間を延ばしてもらう方がいると聞きます。いわゆるリスケジュールですね。
70代でリスケしてもね、と思いませんか。
月々は楽になりますが、それは問題を先送りしているだけで、元金は減らないしリスケの期間が終えれば返済額は増える。そして、就労不能になっている可能性が高い80代まで住宅ローンを抱える人生って、本当に望んでいた老後なのかなと、私はいつも考えます。
そしてね、もっと気になるのは子世代です。
親御さんがどれだけ住宅ローンを残しているか、知らないケースが本当に多い。
親は子供に心配かけたくないから住宅ローンの返済が厳しい事は言わない。
子供世代は「もう払い終わっているだろう」と思い込んでいるが、住宅ローンの返済が厳しくなったタイミングで多額の残債が発覚する。思い出の家だと思っていたら、実は重たい負債付きだった、なんてことも現実にあります。
それでは、自宅(実家)を売却すればいいのか?というと、そう単純でもないんです。
住宅ローンの残債がある不動産を売却する際に、立地が良くて、売れば十分にローンを完済できて、なおかつ手元にお金が残るよう“アンダーローン”の状況であれば、正直、身軽になる選択肢は有力です。
でも、地方の古い家で、修繕費もかさむ、庭の手入れも大変、将来は空き家リスクもある。そういう物件を「思い出」だけで持ち続けるのは、だんだんしんどくなっていく。
さらに厄介なのは、自宅を売却した後です。
70代で賃貸物件を借りようとすると、とても審査が厳しいという現実を感じる事になります。
孤独死リスクだの、支払い能力だの、いろいろ言われて選択肢が非常に狭いか、地域や状況によっては全くないなんてこともあり得ます。
最近よく聞くリースバックも、条件次第では非常に危ない不動産取引です。家賃が高く設定されていたり、買い戻しが現実的でなかったり。甘い言葉だけで決めると、後で家賃が負担で苦しくなる可能性は極めて高いです。
このような高齢に差し掛かっている世代の方々からの不動産売却の相談時には、私はこう言うんです。「家を守ることが目的になっていませんか」と。でも、実際は家は手段なんです。
本来は、家族が安心して笑って暮らすための器にすぎない。その器のために、体力と心を削り、老後資金を削り、親子関係までギクシャクするようなら、本末転倒です。
個人的な意見としては70代で働くこと自体は悪いことじゃないと思うんです。元気で社会とつながっているのは素晴らしい。
でも、「働かないとローンが払えない」から働くのと、「まだやりたいから働く」のでは、まったく意味が違う。
実家(自宅)をどうするか。「守るか、売るか」。これは正解のない問題です。
でも、少なくとも現実の数字から目をそらさないこと。残債はいくらか、金利が上がったらどうなるか、売ったらいくら残るか。
そこを家族で共有することが、最初の一歩だと思っています。
家は人を幸せにする道具であって、人生を縛る鎖じゃない。良い思い出が執着に変わったタイミングで歯車が繰り始めたと思ってください。
そして、もし手取りの4割がローンに消えているなら、それは「頑張りが足りない」のサインじゃない。「そろそろ方向転換を考えてもいいよ」というサインかもしれません。
守る勇気もあれば、手放す勇気もある。そのどちらも、家族を思う立派な選択なんだと、私は現場で感じています。
さて、今回の不動産屋さんの独り言はおしまいです。
このブログを読んだ方は、こちらのブログも読んでみてください
↓ ↓ ↓

今の家を持ち続けるべきか、手放すべきか。数字から目を逸らさず、一緒にシミュレーションしてみませんか?無理な勧誘ではなく、ご家族の『安心の器』を見つけるお手伝いをいたします。