こんにちは暑い日が続いてますが体調は如何ですか。
先日、日本一暑いと有名だった熊谷市の行ってきました。
熊谷駅で電車を降りた時には暑いなと感じましたが、私が住んでいるさいたま市も負けずに暑いので、そんなに苦にはならなかった印象ですかね。
さて、話変わって表題について。
最近、このサイトに載せた「令和バブル」についてのブログが、結構な数の方が読んでいるので少し驚いています。
私としては何気なく書いたブログですし、どの検索ワードで上位になっているかも把握できていません。
そんな感覚で掲載したブログが検索ワードに引っかかるとは・・・。
私の認識ですと経済が急上昇傾向になる時は少なくともバブル状態になると思ってます(間違っていたらゴメンなさい)。それで「バブル経済」と聞くと、多くの人が思い浮かべるのは「崩壊」と「不況」です。しかし、バブルそのものは決して悪ではなく、むしろある業界にとっては追い風となり、短期間で飛躍的な成長をもたらすような結果になります。
ただし、業界・業種は各企業・個人によっては、その後の反動は避けられず、状況によって恩恵と被害の度合いは大きく変わってきます。
日本経済を振り返ると、金融緩和政策によるバブル、平成バブル、コロナバブル、そして近年のインバウンドバブルといった流れの中で、その影響や結果は明らかになると思います
平成バブル ― 不動産と金融の熱狂
「バブル経済」「バブル崩壊」と言えば、平成のバブル経済ですね。
1980年代後半、日本は「土地神話」とまで言われる不動産高騰を経験しました。
株価も急上昇し、銀行は積極的に融資を拡大。建設業や不動産業、金融業界は空前の好景気を享受しました。ブランド品やレジャー産業、ゴルフ場なども潤い、日本全体が「豊かさ」に酔いしれた時代です。
しかし1990年代に入ると大蔵省の不動産融資に対する総量規制を発して不動産市況は一気に冷え込みました。
そうして何年も掛けて平成バブルは崩壊し、不動産価格は急落。銀行は不良債権の処理に苦しみ、建設・不動産関連の倒産も相次ぎました。
これが「失われた10年」や「経済低迷の30年間」と呼ばれる長期不況につながったことは周知の通りです。
ここから学べるのは、好景気が永遠に続くと錯覚した瞬間にリスクが潜み始める、という教訓でしょう。
次は、金融緩和政策のお話をしますね。
平成のバブル経済の崩壊により経済が低迷すると政府・日銀は金融緩和を行い、市場に大量の資金を流し込みました。
日銀と政府のゼロ金利やマイナス金利は投資意欲を刺激し、株式市場や不動産市場へ資金が流入しました。
その結果、証券会社や不動産業界、建設業界は活況を呈し、株高・地価上昇が続きました。ところが、資産を持たない層や中小企業には恩恵が薄く、格差拡大を生むという側面も見られました。
つまり、金融緩和は一部にとっては「バブルの追い風」でもあり、他の層にとっては「取り残される要因」にもなったのです。
所謂、お金を借りたモン勝ちのような世の中を作り上げられた、というバブル経済ですね。
3番目は、新型コロナウィルスの感染拡大によるコロナバブルです。
2020年、新型コロナウイルスの拡大は経済に深刻な打撃を与えましたが、同時に政府による大規模な金融緩和や給付金政策が実施されました。
その結果、株式市場や不動産市場は資金流入により活況を呈して、巣ごもり需要の恩恵を受けたIT・EC業界、物流業界、ゲームや動画配信などのエンタメ産業は成長を遂げました。
一方で、観光業や飲食業など人流依存型の業界は大打撃を受けました。
つまり「コロナバブル」は、政府からばら撒かれた数十兆円という融資・助成金・協力金等で業界ごとの明暗をこれまで以上に鮮明に分けたバブルだったといえます。
最後にインバウンドバブルのお話をしますね。
近年、新たに注目されるのが「インバウンドによるバブル」です。
円安と観光政策を背景に、訪日外国人観光客は急増しました。これによりホテルや旅館業界は新規開業ラッシュ、小売業ではドラッグストアや百貨店が「爆買い」に沸き、飲食業も恩恵を受けました。
地方都市や観光地では、地元経済にとってインバウンドが大きな支えとなったのです。
しかし、この流れもバブル的な側面を持っています。
仮に、何らかの影響(仮にコロナ禍のような状態)で観光客数が急減すれば需要は一気に冷え込み、ホテルや民泊は供給過剰に。観光地では「オーバーツーリズム」と呼ばれる地元住民との摩擦も深刻化しました。
さらに、外国資本による不動産買収が増え、地域の将来に不安を抱かせる要因ともなっています。
コロナ禍でインバウンド需要が一瞬で消えた記憶はまだ新しく、その脆弱さが明らかになりました。
こうして振り返ると、日本の経済は繰り返しバブルを経験し、そのたびに一部の業界が潤い、同時に反動で大きな打撃を受けてきました。
共通しているのは、好景気が続くと錯覚し、将来のリスクを見誤ることです。バブルそのものは悪ではなく、むしろ「一時的な成長のチャンス」として活かせるものです。
大切なのは、バブルの波に乗りながらも、崩壊への備えを怠らないこと。
つまり、バブルを「踊らされるもの」ではなく「冷静に利用するもの」として捉えることが、これからの時代を生き抜く鍵になるでしょう。
