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【不動産屋さんの独り言】かつての「違和感」が、今の「正常」だったのかもしれない

【不動産屋さんの独り言】かつての「違和感」が、今の「正常」だったのかもしれない

こんにちは
ワイズエステート販売株式会社です。

今回は。私個人が不動産購入した時のお話をしますね。

私は約23年前に自宅を購入しました。
土地を購入して、その土地に注文で家を建築しました。

その自宅を購入した頃の記憶を辿ると、ある「空気感」を思い出します。 それは、固定金利が3%から2.8%〜2.9%へと下がっていった時でした。

周りのベテラン営業マンたちは口を揃えてこう言っていました。

「金利が2%台なんて、日本は本当におかしくなってしまったんじゃないか?」

当時はそれが、一種の「異常事態」として受け止められていたのです。
お金を借りるのにお利息を払うのは当然の対価であり、それがここまで下がるということは、経済の前提が壊れるのではないか……そんな漠然とした、しかし鋭い違和感がありました。

「バラ撒き」に慣らされた10年間

ところが、その後の日本が選んだ道は、さらにその先を行く「マイナス金利」という政策でした。
お金を借りればおまけ(減税やポイント、実質的な逆ザヤ)がつくような、世界でも類を見ない「お金のバラ撒き」が10年近く続いたのです。

そして、この10年で、住宅ローンの主役は「金利がある時代」を知らない世代に代わりました。

その年代にとって、0.3%や0.5%という数字は「絶対的な基準」です。かつて「2%台でおかしい」と騒いでいたことなど想像もつかないほど、低い数字が当たり前の景色になってしまいました。

「金利のある世界」へ

そして、2024年3月になって日銀がようやくマイナス金利繊細くを解除して「金利が上がる!」「返済が苦しくなる!」となりました。

でも、冷静に考えてみれば、これは「お金に正当な価値が戻る」という、極めて当たり前の新陳代謝が始まっただけなのかもしれません。

  • かつてのおかしさ: 3%が2%台に落ちて、経済の先行きを不安視した。
  • 今のおかしさ: 0.5%が1.5%に上がるだけで、世界の終わりのように怯えている。

マイナス金利という「魔法の杖」を振りすぎた結果、私たちは「お金を借りるコスト」という、経済の最も基本的なルールを忘れてしまったのではないでしょうか。

最後に

「金利がある時代」を知っている世代の役割は、今の騒ぎを煽ることではなく、「かつての日常はこうだった」と冷静に指し示すことだと思っています。

2%台を「おかしい」と感じたあの頃の直感は、今の混乱を予見していたのかもしれません。

お金がタダ同然で手に入る時代が終わろうとしているので、もう一度、自分の足で立てる「堅実な資金計画」という原点に立ち返る時が来ている。

そう、かつて「金利3%」が当たり前だった、あの真っ当な時代のように。

こんな感じで今回はお終いです。

【著者プロフィール】

山中 賢一
ワイズエステート販売株式会社 代表取締役
不動産売却専門 兼 廃業・事業再生コンサルタント

埼玉県さいたま市を拠点として、全国の複雑な不動産問題を解決に導く専門家。
大手不動産会社やFC店で「売却不可」と断られた市街化調整区域、権利関係が複雑な訳あり物件、相続トラブル等の売却において圧倒的な実績を持つ。

また、提携法律事務所との強固なネットワークを活かし、廃業・倒産に伴う法人名義の不動産売却や、資金繰りに苦しむ経営者のための資産整理・再生スキーム構築を得意とする。単に「売る」だけでなく、任意売却や債権者交渉、弁護士と連携した法的措置を伴う出口戦略まで、金融・法務・実務の三位一体で顧客の「後悔のない選択」を支援している。

ワイズエステート販売株式会社
「他社で断られた案件」「銀行交渉が必要な売却」など、出口の見えない不動産のご相談を承ります。法務・金融の視点から、あなたの資産を守る「最適解」を提案します。

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