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不動産屋さんの独り言:なぜ「売却専門」なのか?業界の構造的矛盾と遠方物件を任せられる理由

はじめに:花粉症シーズンに思う「不動産売却」の苦労とストレス

春先になるとつらいのが花粉症です。

私自身、花粉症歴40年(「花粉症」という言葉すら一般的ではなかった時代から)になりますが、薬の副作用による頭痛や、クシャミをした瞬間に襲ってくるぎっくり腰の恐怖と闘いながら日々業務に向き合っています。

さて、日々の不動産売却相談やお問い合わせにおいて、お客様からよくこのような質問をいただきます。

「不動産売却専門って、普通の不動産会社と何が違うの?」 「なんで購入(買主側)はやらずに売却だけに絞っているの?」

実は、最初から確固たる理念があって「売却専門」としてスタートしたわけではありません。業界に入った当初の上司からの教えや、長年売買仲介の現場に立つ中で感じた「ある決定的な業界の矛盾」がきっかけでした。

本記事では、一般的な不動産会社や大手ポータルサイトが絶対に書かない「不動産業界の構造的な裏側」と、「売主様の利益を最優先にする売却専門会社の本当の価値」について、隠すことなく正直にお話しします。

1. 華やかに見えた「新築仲介」と業界に入った当初の記憶

不動産業界に入ったばかりの頃、私が上司から口酸っぱく言われた言葉があります。

「本当の不動産仲介の基本は、所有者(売主)様から物件を大切にお預かりし、責任を持って売却することだ」

当時、私は正直に言うと「隣の芝生は青く見える」状態でした。
ピカピカの新築一戸建てや築浅マンションの購入案内をし、キラキラした笑顔の買主様と接する「新築仲介」や「購入仲介」の方が、スマートで華やかに見えていたのです。

そのため、最初の数年間は売買両方を手掛ける一般的な不動産売買業者として営業活動を行っていました。

しかし、経験を積み、数百件もの取引に関わるにつれて、「ある大きな矛盾」にぶち当たることになります。

2. 一般的な不動産会社が抱える「構造的矛盾」とは?

なぜ売買両方を扱う営業スタイルに限界と矛盾を感じたのか。それは、不動産仲介という仕組みそのものに潜む「利益相反(りえきそうはん)」の問題です。

「売主の利益」と「買主の利益」は根本的に対立する
不動産取引において、売主様と買主様の希望は基本的に真逆です。

売主様:「少しでも高く、有利な条件で売りたい」

買主様:「少しでも安く、値引きさせて買いたい」

1つの不動産会社が「売主の担当」と「買主の担当」を同時に務める(これを業界用語で「両手仲介」と呼びます)と、どうなるでしょうか。

【両手仲介の構造的リスク】
不動産会社(仲介手数料を双方からダブルで取りたい)
├── 売主様へ:「売れないので価格を下げましょう」(値下げ交渉)
└── 買主様へ:「安く買えるように交渉しましたよ」(点数稼ぎ)

本来であれば、売主様の代理人として1円でも高く売る努力をすべき不動産会社が、自社の仲介手数料を最大化(両手取引)するために、売主様に安易な値下げを迫るという事態が業界内で日常的に起きています。

ひどい場合には、他社から「買いたいお客様がいます」と連絡があっても、「もう契約予定です」と嘘をついて断る「囲い込み」という不正行為すら横行しています。

「売主様ファースト」を貫くための「売却専門」

「売主様の希望や事情を叶えること」を自社の最優先利益とするならば、中途半端に買主側の集客(お部屋探し・物件探し)に手を出すべきではない――。これが私が行き着いた結論です。

弊社では、購入を検討している方の「物件探しのお手伝い」は原則としてお断りしています(※弊社がお預かりしている売主様の物件を購入したいという方への対応は当然行います)。

買主側の顔色を伺う必要を完全に排除し、100%売主様の味方(エージェント)として活動する。これこそが、弊社が「不動産売却専門」を選択した最大の理由です。

3. 「さいたま市」の会社なのに全国対応?遠方物件をスムーズに売却できる理由

ご相談いただくお客様の中には、「さいたま市の不動産会社だから、さいたま市や埼玉県内しか対応してくれないんですよね?」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

結論から言うと、弊社の対応エリアは全国です。

過去には九州・福岡県内の物件の売却を手掛けた実績もありますし、直近でも静岡県、三重県、群馬県、茨城県など、地域を問わずご相談をお受けしています。

なぜ遠方の物件でも適正価格で売却できるのか?

「地元の不動産会社に頼んだ方が詳しいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、現在の不動産売却において、物理的な距離は障壁になりません。その理由は3つあります。

① 全国共通の不動産データベース「レインズ(REINS)」の活用
指定流通機構(レインズ)に物件情報を登録することで、日本全国の不動産業者へ瞬時に情報が行き渡ります。買主を探す力は、地元の小さな不動産会社も大手も、ネット環境があれば対等です。

② 地元の協力業者・専門家とのアライアンスネットワーク
現地調査や鍵の管理、査定補助などは、弊社が提携・協力している現地の信頼できる不動産会社や司法書士と連携して行います。遠方だからといって現地対応が疎かになることはありません。

③ 過去の取引相場とビッグデータを活用した客観的査定
「地元の感」に頼った曖昧な査定ではなく、周辺の過去成約事例、公示地価、路線価、市場トレンドデータを多角的・ロジカルに分析して適正価格を算出します。

4. なぜ「遠方の相続物件」や「地方の実家」の相談が増えているのか?

現在、弊社に寄せられるご相談で急増しているのが、以下のような悩みです。

「親が亡くなり地方の実家を相続したが、誰も住む予定がなく管理しきれない」

「遠方の実家をどう処分すればいいか分からず、地元の業者に連絡するのも不安」

「親が元気なうちに、地方にある負動産(負財産)を整理して現金化しておきたい」

地方や遠方の不動産放置は、「固定資産税の負担」「特定空き家指定による税金跳ね上がり」「倒壊・近隣トラブルのリスク」など、放置すればするほど所有者の負担が増大します。

一般的な大手不動産会社は「売りにくい地方の物件」「手数料が安い安い物件」を嫌がって積極的に動いてくれないケースが多々あります。

また、地元の不動産会社に頼むと「地元の狭いコミュニティで売却を知られたくない」「安く買い叩かれるのではないか」という不安も付きまといます。

そうした際に、「売主に寄り添う第三者の売却専門プロ」として弊社が間に入ることで、売主様のプライバシーを守りつつ、最適な条件での早期売却を実現しています。

5. 不動産売却は「心と体のストレス」との戦いである

不動産を売却する背景には、必ず所有者様の人生のドラマや複雑な感情が存在します。

住み慣れた自宅の売却

長年過ごした家には、子育ての思い出や若い頃の苦労、日々の営みが深く刻み込まれています。どれほど前向きな住み替えであったとしても、愛着のある我が手で築いた城を手放すことには、身を切られるような寂しさと寂寥感が伴います。

相続不動産の売却

突然引き継ぐことになった実家や土地の売却では、親族間での遺産分割協議という大きな壁が立ちはだかります。話し合いの手間だけでなく、過去のわだかまりや感情的な対立が浮き彫りになることも少なくなく、精神的な磨耗を強いられるケースが後を絶ちません。

事業・資金繰りの悪化に伴う売却

経営難や資金繰りの悪化による売却は、金融機関との厳しい交渉と背中合わせです。「これからの生活や事業をどう再建していくのか」という切実な問題と直面し、日々強い不安とプレッシャーに晒されることになります。

離婚やライフスタイルの変化による売却

人生の大きな転機における売却では、今後の生活設計を一から組み立て直す必要があります。複雑な権利調整や多岐にわたる手続きをこなさなければならず、未来への不透明感と合わさって甚大な精神的疲労が蓄積します。

まとめ:あなたの「次のステップ」を支えるパートナーとして

長年この業界に身を置き、花粉症と戦いながら(笑)売主様と向き合ってきましたが、私のポリシーは変わりません。

「売り手の利益を一切損なわず、透明性の高い安心な取引を提供する」

コロナ禍のマスク着用が自己判断となった今でも、私自身は重度の花粉症のためマスクを手放せそうにありません。しかし、不動産売却に関するお客様の悩みや不安という「霧」は、スッキリと晴らすお手伝いができます。

遠方にある実家の処分に困っている

相続が発生したが何から手をつければいいか分からない

大手不動産会社の査定額や提案に疑問を感じている

どのようなお悩みでも構いません。まずは気兼ねなく、ご相談・お問合せください。売主様の立場に寄り添い、最適な解決策を一緒に考えてまいりましょう。

【無料相談・物件査定のお問い合わせはこちら】

【著者プロフィール】

山中 賢一
ワイズエステート販売株式会社 代表取締役
不動産売却専門 兼 廃業・事業再生コンサルタント

埼玉県さいたま市を拠点として、全国の複雑な不動産問題を解決に導く専門家。
大手不動産会社やFC店で「売却不可」と断られた市街化調整区域、権利関係が複雑な訳あり物件、相続トラブル等の売却において圧倒的な実績を持つ。

また、提携法律事務所との強固なネットワークを活かし、廃業・倒産に伴う法人名義の不動産売却や、資金繰りに苦しむ経営者のための資産整理・再生スキーム構築を得意とする。単に「売る」だけでなく、任意売却や債権者交渉、弁護士と連携した法的措置を伴う出口戦略まで、金融・法務・実務の三位一体で顧客の「後悔のない選択」を支援している。

ワイズエステート販売株式会社
「他社で断られた案件」「銀行交渉が必要な売却」など、出口の見えない不動産のご相談を承ります。法務・金融の視点から、あなたの資産を守る「最適解」を提案します。

●市街化調整区域のスペシャリスト: 建築許可の判断が難しい市街化調整区域や、相続で問題になりやすい「負動産」の解決に注力。

●土地の歴史を読み解く調査: 登記簿や航空写真から土地の変遷を辿り、自治体独自の判断基準まで深く踏み込む緻密な調査を信条としています。

●producer(プロデューサー)としての視点: 単なる「仲介」ではなく、法的・財務的背景を汲み取った「再構築」の提案を重視しています。

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