こんにちは。
私が不動産業界に携わるようになって20年超になりました。
最初に入社した会社は「THE地場業者」と言っても過言ではない、地元に根付いた営業活動をしている不動産会社でした。
その会社では成果を出すことはできませんでしたが、結果的に不動産業界で生き抜く基本を教わったと思っていて、今となっては感謝しています。
と言っても、私は地元に根付いた営業活動しているかと言われれば、全くの正反対の活動をしていますが、不動産の所有者の方々に対するアプローチを教わったような気がします。
そのような形で不動産業界に入りましたが、様々な経験をしていくうちに不動産を売却する事に対して様々な問題を抱えていく所有者の方や、その親族からのご相談を頂く事が多くなり、単純に「不動産の売り買い」をするというよりは不動産売却の問題を解消する事に重きを置くようになって不動産を売ることそのものよりも、そこにあるお困りごとを一緒に解決することを大切にしています。
ご相談者のなかには「私は、そんなに困っていないよ」と言いながらも、単独で売却することが困難な不動産であったり、隣地の所有者と境界で揉めていたりして、真面に不動産を売却できる状態でなかったりします。
不動産業者によっては、そのような不動産を相場の半値以下で買い取るようなスキームで利益を得ているような事もあるようですが、私は諸問題を解消して通常の相場で売却するように心掛けています。もちろん、前者も悪い訳ではなく所有者の方にとっては良いスキームということもありますので否定は全くしません。
ご相談頂く内容で多くあるのが「不動産会社に断られた」という不動産の売却です。これは、私にとっても大変難儀なご相談ですが、何かのご縁で、私の会社に「辿り着いた」方ですので無下にできません。
そのような感じで、今に至るという感じですね。
ご相談で多くあるのが
- 市街化調整区域の土地:「売れない」と言われるケースも多いですが、自治体の制限や都市計画法第34条の立地基準によっては売却の可能性は広がります。
- 相続で親族が住み続けている家:法律上の権利関係が複雑でも、調整を進めれば円満な売却も可能です。
- ゴミ屋敷や空き家問題:まずは整理や片付けから始め、売却できる状態に整えるお手伝いをしています。
- 任意売却や権利調整が必要な不動産:金融機関や利害関係者との話し合いを進め、できるだけ有利な解決を目指します。
- 各地権者との交渉が必要なケース:時間と労力がかかりますが、私たちが間に入ることで前に進めることが多いのです。
こうした案件には、不動産の知識だけでなく、法律・税務・金融など幅広い視点が必要です。
私たちは司法書士・弁護士・税理士・土地家屋調査士などの専門家と連携しながら、解決までサポートしています。
実際にあったお客様のケースでは、数十年間放置されていた市街化調整区域の土地を相続した方がいました。
「売れるはずがない」と周囲の方々に不動産会社から言われ、管理も難しく途方に暮れていたそうです。
私は土地の状況や権利関係を整理し、専門家の意見も取り入れながら慎重に売却プランを作成して、結果的に、お客様の希望に沿った条件で売却することができ、「やっと気持ちが軽くなりました」と喜んでいただけました。
不動産としては売却するのは需要があり問題なく売却できる物件であっても相続で親族間がもめている案件に携わった経験があります。
法律上は複雑でも、話をじっくり聞き、少しずつ信頼関係を築くことで、最終的に皆さんが納得できる形に落ち着きました。
そのときの経験が、「利益だけでなく、困っている人の気持ちに寄り添うことが最も大切」という私の理念の原点になっています。
「利益のためではなく、困っている方のために」。
売れないと諦められていた物件を、安心して解決できる形に導くことです。
ご相談者から頂く「相談してよかった」「やっと辿り着いた」という言葉が、私の原動力です。
これからも、ご相談者に寄り添い、複雑な事情を抱える不動産でも丁寧に向き合い、少しでも負担を軽くできる存在であり続けたいと思います。
「相場より高く売却したい」「早く簡単に売却したい」という方は、他の不動産会社にご相談頂いた方が良いと思います。
多分、ご希望に添えないと思いますので。
「こんな不動産会社があってもいいな」と思っていただける事。
それが、私の理念であり、日々の仕事の原動力です。

