最近、ラジオやニュースで「また金利の話か」と思うことが増えました。
今日も、日本の長期金利が一時3.115%まで上がったというニュースが話題になっていましたね。
実に30年ぶりの高い水準だそうです。
こういうニュースを見ると、多くの方は「住宅ローンの金利が上がって、家を買うのが大変になるな」と感じるのではないでしょうか。
もちろん、それはその通りです。
たとえば、今まで「5,000万円くらいならローンが組めるかな」と思っていた人が、金利上昇を見て「毎月の支払いがキツくなるから、4,500万円の物件に抑えておこう」と予算を下げる。または、これまでは「5000万円くらいの物件を買って住宅ローンをフルローンで借入するかな」と思っていたら金利の上昇の影響で「4000万円しか住宅ローンが組めない」なんてこともあり得ます。
これってすごく単純な話に聞こえますが、私たち不動産屋からすると結構大きな意味を持ちます。
不動産は「売りたい人」だけでなく「買える人」がいて初めて成立する世界です。
売主さんが5,000万円で売りたくても、買主さんの予算が4,500万円に下がってしまえば、どこかで価格を調整しないと売買は成り立ちません。
だから私は、金利のニュースを見たとき「不動産価格が暴落するかな?」というよりも「買える人が減っていくんじゃないかな?」というところを、まずは気にして見ています。
価格が下がる前の「静かなサイン」
但し、勘違いしてはいけないのが、ある日突然、街中の物件価格が一斉に安くなるわけじゃありません。最初は静かな変化から始まります。
「あれ、今月は問い合わせが少ないな」 「内見が入らなくなったな」 「事前審査に出したけど、お客さんの希望額まで届かなかった」
現場では、こういう小さなサインが積み重なっていきます。
そうして売却期間が長引いていき、なかなか売れない物件から少しずつ価格が見直されていく。
これがリアルな流れです。だから、表面的な価格のニュースだけを見ていると、水面下で起きている変化になかなか気づけないんですよね。
生活と会社経営にじわじわ効いてくる
そして、私が本当に気になっているのは、不動産そのものよりも、皆さんの生活や「会社経営」への影響です。
普段、中小企業の社長さんたちから事業再生や債務の出口戦略についてご相談を受ける機会が多いのですが、借入金が多い会社にとって、金利上昇は本当にシビアな問題です。1億円借りている会社なら、金利が1%上がるだけで単純計算で年間100万円利息が増えます。
材料費も人件費も上がっている今の時代に、これは結構痛いですよね。
そして、一番怖いのは「借り換え」のタイミングです。「今は毎月ちゃんと返せているから大丈夫」と思っていても、数年後に借り換えの時期が来たとき、金融機関は「新しい金利水準になった今の業績」をシビアに見てきます。低金利時代と同じ条件でずっと借り続けられるとは限らないんです。
「金利のある時代」に向けて、今できること
住宅ローンを組んでいる個人の方も、資金繰りを回している経営者の方も、「金利が上がって怖い」とただ不安になる必要はありません。
大切なのは、「今の返済額のまま」で考えないことです。 「少し金利が上がっても、生活や会社の資金繰りは回るかな?」と、一度立ち止まってシミュレーションしてみる。それだけでも、心構えは全く違ってきます。
もし状況が厳しくなりそうなら、早めに手を打つのが鉄則です。
金利負担に耐えられなくなってから慌てて金融機関主導の任意売却に追い込まれるよりも、まだ余力があるうちに早期の通常売却などで身軽になっておく方が、その後の選択肢は確実に広がりますからね。
日本の経済は、長かった「超低金利が当たり前だった時代」から、「金利のある時代」へと少しずつ動き始めています。今回のニュースが、皆さんの生活や会社のこれからを見直す、ちょっとしたきっかけになれば嬉しいですね。
さて、そろそろ次の物件の査定準備に戻りますか。

金利上昇で資金繰りに不安を感じたら。手遅れになる前に、不動産と財務のプロへご相談ください。
「住宅ローンの返済が厳しくなりそう」「法人の借り換え審査が通るか不安」——金利上昇時代を迎え、そんな悩みを抱えていませんか? 最も避けるべきは、限界まで耐えた結果、金融機関主導の「任意売却」や不利な条件での手放し方に追い込まれることです。まだ余力があるうちの「早期の通常売却」や「資産の再構築」が、その後の選択肢を大きく広げます。
ワイズエステート販売では、他社で断られた訳あり物件の解決や、資金繰りに苦しむ法人の事業再生を数多くサポートしてきました。単なる不動産仲介の枠を超え、法的・財務的視点からあなたの資産と会社を守る最適な「出口戦略」をご提案します。 秘密厳守・ご相談は無料です。不安を抱え込む前に、まずは一度お気軽にお声がけください。
【著者プロフィール】
山中 賢一(やまなか けんいち)
ワイズエステート販売株式会社 代表取締役
不動産売却専門 兼 廃業・事業再生コンサルタント
埼玉県さいたま市を拠点に、全国の複雑な不動産問題や法人の事業再生を解決に導く専門家。大手不動産会社やFC店で「売却不可」と断られた市街化調整区域の売却において、圧倒的な実績を持つ。
市街化調整区域のスペシャリストとしての顔だけでなく、権利調整が必要な物件、空き家問題、相続不動産のトラブル、ゴミ屋敷、底地・借地、再建築不可など、あらゆる「訳あり物件(負動産)」の解決にも注力。登記簿や過去の航空写真から土地の歴史を読み解き、自治体独自の審査基準まで深く踏み込む緻密な調査を信条としている。
また、弁護士をはじめとする士業や専門家集団を率いる「プロデューサー」として、廃業・倒産に伴う法人名義の不動産売却や、資金繰りに苦しむ経営者のための資産整理・再生スキームの構築を得意とする。単に「売る」という仲介の枠を超え、任意売却や債権者交渉、法的措置を伴う出口戦略まで、金融・法務・実務の三位一体で顧客の「後悔のない選択」を支援している。
「他社で断られた案件」「銀行交渉が必要な売却」など、出口の見えない不動産のご相談に対し、法的・財務的背景を汲み取った「再構築」の提案で資産を守る最適解を提供し続けている。