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多重債務で住宅ローンが返せない…そのまま放置するとどうなる?今すぐできる現実的な対処法

多重債務で住宅ローンが返せない…そのまま放置するとどうなる?今すぐできる現実的な対処法

金利緩和の弊害から生活再建までを一記事で理解できる“総合ガイド”

はじめに:住宅ローンが返せないのは「あなたのせい」ではない

最近、「住宅ローンが支払えない」「返済が厳しくなっている」という相談が急増しています。
しかし、その多くは本人の努力不足ではなく、社会構造と金融環境が変わったことが原因です。

  • 金利緩和の長期化で“借りやすい社会”になった
  • 低金利で融資枠が膨張し、背伸びしたローンが増えた
  • 物価高と実質賃金の低下で家計が圧迫
  • 後払い・リボ・カードローンなど借入依存が広がった
  • 預貯金は減り、家計の耐久力が弱まった

これらが重なり、多重債務+住宅ローン返済困難というケースが急増しています。

こちらのブログでは、この状況をどこよりもわかりやすく解説し、
今日からできる対処法と、生活を立て直す方法をまとめて紹介します。

第1章|金利緩和政策が生んだ「借りすぎ問題」

長期の低金利が“住宅ローンの融資枠”を膨らませた

長年続いた超低金利政策により、住宅ローンが「借りやすい時代」になりました。
金融機関の審査基準も緩和され、以前であれば難しかった金額の借入が、比較的簡単に通るようになっています。

たとえば――
年収450万円でも4,000万円を超える住宅ローンが組めるケースは、今では珍しくありません。

住宅ローンの返済開始当初は「月々の支払いは問題ない」「今の生活水準なら大丈夫」そう感じる方が大半です。

しかし、この判断には大きな落とし穴があります。
それは、家計の前提条件が“ずっと同じ”とは限らないという点です。

・物価の上昇

・教育費や医療費の増加

・収入の伸び悩みや減少

これらが重なった瞬間、余裕だった返済は一気に家計を圧迫します。

住宅ローンだけではなく借入の心理的ハードルが下がった「買入依存型」の時代

低金利による融資は住宅ローンだけではありません。
私たちの生活全体が、「借りて買う」仕組みに囲まれています。

・クレジットカード

・Pay後払い(BNPL)

・スマホ完結の即時審査

・「実質月々1,000円〜」という分割表示

こうしたサービスは、確かに便利ですが、同時に借金に対する心理的な抵抗感を大きく下げました。

一つ一つは少額でも、

・家具や家電製品

・スマートフォン

・車

・日常の消費

が積み重なり、気づいたときには複数の返済を同時に抱える「多重債務状態」に陥っているケースが非常に多いのです。

失われた30年により平均年収は伸び悩む一方で、家計の余力は減少

一方で、収入環境はどうでしょうか。

・実質賃金はマイナス傾向

・社会保険料の負担増

・食料品・光熱費などの物価上昇が継続

・貯蓄に回せるお金が減少

つまり、

「借りられる金額」だけが増え、「返し続ける力」は弱くなっているという、非常に不安定な家計構造が出来上がってしまったのです。

問題は「借りたこと」ではなく、「構造」にある

ここで大切なのは、多重債務や住宅ローン返済困難は、個人の失敗ではないという視点です。

・金融環境

・社会構造

・生活コストの上昇

こうした外部要因が重なった結果、誰にでも起こり得る状況になっています。

だからこそ、「もうダメだ」と頭を抱え込む前に、現実的な対処法を知ることが何より重要なのです。

第2章|なぜ多重債務になると住宅ローンが返せなくなるのか

多重債務に陥った方からよく聞く言葉があります。
「最初から返せないつもりではなかった」
「住宅ローンだけなら、何とかなると思っていた」

実際、多くのケースで問題は住宅ローンそのものではありません。

借入全体の返済を崩壊させている“別の要因”が重なっています。

高金利の借金が家計を静かに追い込む

住宅ローンの金利は、現在でもおおむね 年1〜2%台に収まっています。
一方で、多重債務の原因となりやすい借入の金利はどうでしょうか。

・クレジットカードのリボ払い:年15%前後

・消費者金融・カードローン:年15〜18%

同じ「借金」でも、金利は10倍以上の差があります。

たとえば、100万円のカードローンを年15%で借りている場合、利息だけで年間15万円が消えていきます。

この利息は

・元本がなかなか減らない

・返済しても効果を実感しにくい

・追加借入に頼りやすくなる

という悪循環を生み、気づかないうちに家計を蝕んでいきます。

結果として、「住宅ローンは低金利だから後でいい」という判断が、家計全体を破綻方向へ押し出してしまうのです。

支払いの優先順位が逆転していく現実

多重債務の家庭では、支払いの順番が少しずつ入れ替わっていきます。

・スマートフォン料金
 → 止まると仕事や連絡に支障が出る

・クレジットカード
 → 利用停止になると生活が回らない

・消費者金融
 → 督促や信用情報への影響が怖い

これらは「今すぐ困る」支払いです。

一方、住宅ローンはどうでしょうか。

・1回や2回の滞納では、すぐに家を失うわけではない

・督促も比較的事務的で、危機感を感じにくい

その結果、住宅ローンが“後回し”にされやすい支払いになってしまいます。

しかし、住宅ローンの滞納は、

・遅延損害金の発生

・保証会社による代位弁済

・競売手続きの開始

と、取り返しのつかない流れへつながる危険性を持っています。

収入減と物価高が追い打ちをかける

さらに追い打ちをかけるのが、収入環境の変化です。

・残業時間の削減

・ボーナスの減額・カット

・自営業・中小企業の売上低下

・転職・休職・体調不良

これらは、誰にでも起こり得ます。

同時に、

・食料品

・光熱費

・ガソリン代

・保険料・社会保険料

といった生活コストは確実に上昇しています。

つまり、収入は減り、支出は増え、返済額だけが固定されている

この構造の中では、どれだけ真面目に返済してきた人でも、一気に限界を迎える可能性があるのです。

住宅ローンの返済不能は「能力不足」ではなく「環境変化」

ここで強調したいのは、住宅ローンが払えなくなる理由は、本人の努力不足や計画性の問題ではないという点です。

・高金利借入が混ざった家計構造

・支払い優先順位の歪み

・収入と物価のバランス崩壊

これらが重なった結果、誰でも返済不能になり得る時代に入っています。

だからこそ、問題が深刻化する前に「今、どの段階にいるのか」「どんな選択肢が残されているのか」を知ることが重要です。

第3章|返済が厳しいと感じたときに“まずやるべきこと”

住宅ローンや借金の返済が苦しくなったとき、多くの方が 「まだ何とかなる」「もう少し様子を見よう」 と先延ばしにしてしまいます。

しかし、対処が遅れるほど選択肢は狭まり、本来守れたはずの住宅や生活を失うリスクが高まります。

ここでは、返済が厳しいと感じた段階で必ずやるべき行動を、順番に解説します。

① 家計の「見える化」から逃げない

最初にやるべきことは、精神論ではありません。
現実を数字で把握することです。

・住宅ローン残高・毎月返済額

・クレジットカード(リボ払い含む)

・消費者金融・カードローン

・車のローン

・スマホの分割払い

これらを 一覧表に書き出すだけでも、状況は大きく変わります。

あわせて、

・毎月の固定費(家賃・光熱費・通信費・保険)

・変動費(食費・交際費・雑費)

も整理します。

ここを曖昧にしたままでは、どんな対策を取っても的外れになる可能性が高いのです。

「怖くて見たくない」
そう感じる方ほど、ここが最重要ポイントです。

② 高金利の借金から優先的に整理する(任意整理)

次に考えるべきは、住宅ローン以外の借金です。

多重債務の家計を圧迫しているのは、多くの場合、

・リボ払い

・クレジットカードのキャッシング

・消費者金融

といった 年15〜18%の高金利借入です。

これらは、返しているつもりでも利息が多く、家計の体力を奪い続けます。

そこで有効なのが、任意整理という方法です。

任意整理では、

・将来利息のカット

・月々の返済額の軽減

・返済計画の再構築

が可能になります。

高金利の借金を整理することで、住宅ローンを滞納せずに守れる余地が生まれるケースは非常に多いのです。

③ 金融機関に「返済条件の変更(リスケ)」を相談する

住宅ローンの返済が苦しくなった場合、銀行に相談することは“恥”でも“失敗”でもありません。

むしろ、早めの相談は歓迎されます。

返済条件の変更では、次のような選択肢があります。

・返済期間を延ばして月々の負担を下げる

・一時的に返済額を減額する

・元金の返済を一定期間据え置き、利息のみ支払う

これらを組み合わせることで、一時的な家計悪化を乗り切れる可能性があります。

重要なのは滞納前、もしくは滞納初期に相談すること。

何ヶ月も放置してからでは、相談・協議の余地は大きく狭まります。

④ 絶対にやってはいけない行動

多重債務・住宅ローンの返済が滞納に追い込まれたときほど、人は「その場しのぎ」の選択をしがちです。

しかし、次の行動は家計破綻へ一直線の典型パターンなので注意が必要です。

新たな借入で返済を穴埋めする
→ 借金が借金を呼び、状況は確実に悪化します。

滞納を放置・無視する
→ 督促が進み、選択肢が消えていきます。

家族に状況を隠し続ける
→ 相談が遅れ、判断ミスが重なりやすくなります。

これらは「楽な選択」に見えて、後戻りできない結果を招く行動です。

「早めに動いた人」だけが選択肢を持てる

住宅ローンの返済が厳しくなったときに重要なのは、完璧な解決策を見つけることではありません。

・現状を把握する

・優先順位を正す

・相談できる相手を持つ

この3つを実行するだけで、未来は大きく変わります。

第4章|状況別に考える現実的な選択肢とは

住宅ローンや多重債務の問題には、段階ごとに選べる対策があります。
ここでは代表的な5つの選択肢について、特徴・向いている人・注意点を整理します。

① 返済条件の変更(リスケジュール)

内容:金融機関と相談し、住宅ローンの返済条件を見直す方法です。

主なメリット

・月々の返済額を下げられる

一時的に家計を立て直す時間ができる

・住宅を手放さずに済む可能性がある

注意点・デメリット

・借金総額が減るわけではない

・収入回復が見込めないと再び行き詰まる

・相談のタイミングが遅いと対応不可になることも

向いているケース

・一時的な収入減や支出増が原因の場合

・近い将来、収入改善の見込みがある人

② 任意整理(主に高金利の借金対策)

内容:リボ払いやカードローンなどの高金利借入について、利息カットや返済条件の調整を行う手続きです。

主なメリット

・将来利息を止められる

・月々の返済負担が軽くなる

・住宅ローンを守れる可能性が高まる

注意点・デメリット

一定期間、クレジットカードが使えなくなる

・信用情報に影響が出る

向いているケース

・住宅ローンは払えているが、カード・リボが重い

・多重債務の主因が高金利借入にある場合

③ 任意売却(競売を避けるための選択肢)

内容:住宅ローンを完済できない場合に、金融機関の同意を得て自宅を市場で売却する方法です。

主なメリット

・競売より高く売れる可能性が高い

・残る住宅ローン残債を最小限に抑えられる

・引っ越し時期などの相談がしやすい

注意点・デメリット

・住宅は手放すことになる

・専門的な調整が必要で、経験のある支援者が重要

向いているケース

・すでに返済が厳しく、住宅を維持できない場合

・競売だけは避けたいと考えている人

④ 競売(金融機関による法的手続き)

内容:返済不能が続いた場合に、金融機関が裁判所を通じて不動産を強制的に売却する手続きです。

主な特徴

・本人の意思に関係なく進行する

・市場価格より大幅に低い金額で売却されやすい

注意点・デメリット

・住宅を失った後も多額の残債が残ることが多い

・生活再建が難しくなりやすい

向いているケース

・基本的には「避けるべき選択肢」

・他の手段を取らず放置した結果、進んでしまうケース

⑤ 自己破産(借金をゼロにする制度)

内容:裁判所を通じて借金の支払い義務を免除してもらう法的手続きです。

主なメリット

・借金をゼロにできる

・返済の重圧から解放される

注意点・デメリット

・原則として住宅は残せない

・一定期間、借入やクレジットカード利用が制限される

向いているケース

・収入の回復が見込めず、返済継続が不可能な場合

・生活を一から立て直す覚悟ができている人

第5章|任意売却が「多重債務にとって現実的な最適解」と言われる理由

住宅ローンと複数の借金を同時に抱え、返済が限界に近づいたとき、多くの方が「もう打つ手がない」と感じてしまいます。

しかし、実務の現場では、任意売却によって生活を立て直したケースは少なくありません。

なぜ任意売却が、多重債務の状況において「最適解」と言われるのか。

その理由を一つずつ見ていきます。

任意売却は競売よりも高い価格で売却できる可能性が高い

任意売却の最大の特徴は、市場で一般の買主に向けて売却できる点です。

競売では、

・内覧ができない

・情報が限られる

・落札後のトラブルリスクを見込まれる

といった理由から、売却価格が市場価格より大きく下がる傾向があります。

一方、任意売却では、

・不動産会社による通常の販売活動

・内覧対応

・価格交渉

が可能なため、競売よりも高く売れるケースが圧倒的に多いのが実情です。

不動産売却後の住宅ローン残債を最小限に抑えられる

売却価格が高くなれば、当然ながら不動産の売却後に残る住宅ローン残債も少なくなります。

競売の場合「家は失ったのに、借金だけが大きく残る」という事態が起こりやすくなります。

任意売却では、

・残債が大幅に圧縮される

・分割返済の交渉が可能になる

・状況によっては実質的な返済負担が軽減される

など、その後の生活設計が立てやすくなる点が大きなメリットです。

家族への心理的負担を最小限に抑えられる

住宅ローンの返済が返済できなくなり、金融機関から競売を申し立てれた場合には

・裁判所からの通知

・近隣への情報露出

・強制的に立ち退き

など、家族への精神的ダメージが大きくなりがちです。

任意売却は、

・手続きが比較的静かに進む

・近隣に事情を知られにくい

・家族で話し合う時間が持てる

ため、精神的な負担を大きく軽減できるという側面があります。

これは数字では測れませんが、生活再建において非常に重要なポイントです。

生活再建までのスピードが早い

任意売却は、「失敗の処理」ではなく、次の生活に進むための整理と考えることができます。

・返済不能状態を早期に区切れる

・残債が明確になる

・再スタートの計画が立てやすい

結果として、長期間の不安や混乱から早く抜け出せるのです。

任意売却は「逃げ」ではなく「戦略」

任意売却という言葉に、ネガティブな印象を持つ方も少なくありません。

しかし、実際には競売を避け家族と生活を守るための現実的な選択です。

大切なのは、「できるかどうか」ではなく、「いつ、誰に相談するか」。

早い段階で動いた人ほど、選択肢は確実に広がります。

第6章|実例から見る「立て直せた人」の共通点

多重債務や住宅ローン返済に悩んでいると、「自分だけが失敗したのではないか」「もう取り返しがつかないのではないか」と感じてしまいがちです。

しかし、実際の現場では正しい順番で動いたことで生活を立て直せた人が数多くいます。

ここでは、よくある2つのケースを紹介します。

ケース①:会社員Aさん(40代・家族あり)

相談時の状況
Aさんは収入が安定した会社員でしたが、生活費の補填や一時的な出費をきっかけにリボ払いを利用し始め、気づけばリボ残高は 約280万円 に膨らんでいました。

住宅ローンは滞りなく支払っていたものの、リボの返済額と利息が家計を圧迫し、「このままではいずれ住宅ローンも払えなくなる」という不安を抱えての相談でした。

対策
まず家計を整理し、高金利のリボ払いについて 任意整理を実施。

将来の利息を止めて、月々の返済額を大きく軽減しました。

同時に、住宅ローンについても金融機関に相談し、返済条件の変更(返済期間の調整)を行いました。

結果
家計は月単位で黒字化し、住宅ローンの返済も安定。
自宅を維持したまま、生活の立て直しに成功しています。

Aさんが振り返って口にしたのは、「もっと早く相談すればよかった」という一言でした。

ケース②:自営業Bさん(50代・単身)

相談時の状況
Bさんは自営業を営んでいましたが、売上減少と資金繰り悪化が重なり、住宅ローンの滞納が 3か月 続いている状態でした。

事業は続けたいものの、住宅ローンと事業資金の両立が難しく、このままでは競売になる可能性が高い段階でした。

対策
早期に専門家へ相談し、競売に進む前の段階で 任意売却 を選択。

住宅を整理する一方で、事業の継続に必要な資金計画と生活再建の道筋を同時に整えました。

結果
競売を回避し、残債は最小限に抑えられ、引っ越し後も 事業を継続しながら生活を再建。

「家を失うこと」よりも、「生活を守れたこと」の方が結果的に大きかったと話されています。

「詰んだ」と思う前に、できることは必ずある

多重債務や住宅ローン問題は、突然行き止まりになるものではありません。

多くの場合、いくつもの分岐点があります。

・住宅を守る道

・住宅を整理して再スタートする道

・借金を整理し直す道

どれが正解かは、人それぞれ違います。
大切なのは、選べるうちに知ること、動くことです。

もしも、「この先どうなるのか分からない」「誰に相談していいか分からない」と感じているなら、それは行動を始めるサインかもしれません。

早い一歩が、一番ダメージの少ない未来につながります。

金利緩和政策が家計に与えた
3つの構造的ダメージ ― なぜ“普通の家庭”が返済に行き詰まるのか

長期にわたる金利緩和政策は、日本経済を支える一方で、一般家庭の家計に“静かなダメージ”を与えてきました。

住宅ローンや消費者ローンが身近になったので、多重債務や住宅ローン返済困難は特別な人の問題ではありません。

このページでは、金利緩和が家計にもたらした3つの構造的な問題をできるだけ分かりやすく解説します。

① 低金利が「返済できないローン」を増やした

― 借りられる額と、返せる額は別物 ―

金利が低下すると、金融機関は融資を拡大します。
住宅ローンを中心に、「年収に対して借りられる金額」が大きく膨らみました。

■ 起きていた現実

・年収の8〜10倍でも住宅ローンが通る

・共働き・ボーナス前提の返済計画

・生活防衛資金を考慮しない審査

・金利が上がらない前提での返済設計

表面上は「月々払える」ように見えても、家計に余力がない非常に危うい状態です。

■ 家計側の問題はここ

一方で、家計の収入はどうだったでしょうか。

・平均年収は長年ほぼ横ばい

・実質賃金は物価上昇に追いつかない

・社会保険料・税金は増加

融資枠だけが増え、収入は増えていない。
その結果、返済比率(手取りに占める返済額)が高い家庭が急増しました。

これは「無理な借金をした人の問題」ではなく、低金利が作り出した構造的な歪みと言えます。

② 借金のハードルが下がりすぎた

― 「借りている感覚」が消えた時代 ―

金利緩和は、住宅ローンだけでなく、あらゆる消費行動に影響を与えました。

■ 生活に浸透した“借入前提”

・クレジットカードの分割・リボ払い

・Pay系後払い・BNPL

・家電・家具の無金利分割

・車・教育費・リフォームローン

これらはすべて、「今は払わなくていい」「月々少額でいい」という仕組みです。

■ 問題は“見えない借金”

1件1件は少額でも、

・何件あるのか分からない

・総額を把握していない

・利息負担を意識していない

こうして、可視化されない借金が積み上がります。

心理的には、「ローン=特別な借金」から「ローン=日常の支払い方法」へと変わってしまいました。

その結果、気づいた時には多重債務、住宅ローンに手が回らない状態に陥ります。

③ 家計の貯金が確実に減った

― “少しの不運”で破綻する家計構造 ―

かつては、多少の収入減や出費増があっても、貯金でしのげる家庭が多くありました。

しかし、今は違います。

■ 貯金ができない要因

・物価高による生活費上昇

・社会保険料・税金の負担増

・教育費・介護費の増加

・ボーナス・残業代の減少

結果として、

・預貯金残高が少ない

・生活防衛資金がない

・想定外の出費に弱い

という家計が増えました。

■ 家計が破綻しやすくなった理由

貯金が少ない状態で、

・病気

・失業・減収

・金利上昇

・物価の急騰

こうした出来事が起きると、一気にローン返済が崩れます。

つまり今の家計は、「平常時は回るが、非常時に耐えられない構造」になっているのです。

■ 3つのダメージが重なると何が起きるのか

重要なのは、この問題が個人の浪費や判断ミスだけで起きているわけではないという点です。

・金利緩和という国の政策

・金融機関の融資姿勢

・消費スタイルの変化

・賃金と物価のギャップ

これらが重なった結果、誰もが返済困難に陥りやすい時代になっています。

まとめ|なぜ今、多重債務と住宅ローン問題が増えているのか

近年、多重債務に陥り、住宅ローンの返済に行き詰まる相談が確実に増えています。

その背景には、個人の浪費や判断ミスだけでは説明できない、家計を追い詰める構造的な変化がありました。

第1に、長期にわたる金利緩和政策により、住宅ローンや各種ローンの借入可能額が大きく拡大しました。一見すると「買いやすく」「借りやすく」なった反面、実際の収入水準は大きく伸びず、返済比率が高い家庭が増加しました。結果として、少しの収入減や支出増で返済が苦しくなる脆弱な家計が増えています。

第2に、分割払いや後払い、カードローンなどが生活に溶け込み、「借金をしている感覚」が薄れてしまいました。複数の借入が可視化されないまま積み重なり、気づいたときには返済額が家計を圧迫している――そんなケースは決して珍しくありません。

第3に、税金や社会保険料、生活必需品の値上げにより、家計のバッファである貯金が確実に減少しました。貯金があれば吸収できた突発的な出費が、そのまま借入や滞納につながり、住宅ローンの返済破綻を招きやすい構造ができあがっています。

重要なのは、多重債務や住宅ローン問題は「失敗」ではなく「状況の結果」だということです。
正しく現状を整理し、早い段階で専門家に相談すれば、任意売却や返済条件の見直しなど、取り得る選択肢は必ずあります。

問題を先送りにするほど選択肢は狭まりますが、向き合うのが早ければ早いほど、生活を立て直す余地は残されています。
このブログが、苦しい状況にある方が一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。

問題は「借りたこと」ではない。知らないふりをして放置することだ。

住宅ローンの返済が苦しい。

他の借入も増えてきた。

でも「自分は、まだ大丈夫」と思っていませんか?

実は、早めに相談するほど選べる解決策は多く残されています。

任意売却・返済条件の整理・家計の立て直しなど、状況に合わせて現実的な選択肢を一緒に考えます。

※無理な売却や契約は一切行いません
※秘密厳守・無料相談

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